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メキシコ:5人の先住民族人権擁護活動家を良心の囚人と認定

2008年11月11日
国・地域:メキシコ
トピック:危機にある個人
アムネスティ・インターナショナルは、ゲレーロ州のアユトラで、6か月以上にわたり拘禁されているラウル・ヘルナンデス、マニエル・クルス、オルランド・マンザナレス、ナタリオ・オルテガ、ロムアルド・サンチアゴを、即時無条件に釈放するよう要請する。

アムネスティは、この件を詳しく調べた上で、5人全員が殺人容疑について無実であり、彼らに対する起訴および拘禁は政治的動機によるものだという結論を出した。

拘禁されている全員がメファア先住民族組織(OPIM)のメンバーである。先住民族社会の権利を促進し、地方の首長や有力政治家ならびに地方当局 による人権侵害を公表するという、彼らの合法的な活動に対する仕返しとしてこの容疑がでっちあげられたと、アムネスティは確信している。

5人の先住民族の男性は、2008年1月1日に起こったアレハンドロ・フェリシアノ・ガルシアの殺害の容疑で、4月17日、ゲレーロ州のエル・カマロテ村で逮捕された。10月20日、人身保護請求を受けた連邦判事は、マニエル・クルス、オルランド・マンザナレス、ナタリオ・オルテガ、ロムアルド・サンチアゴの4人について、提出された証拠は彼らの関与を示していないとして、彼らの釈放を命じた。しかし、連邦検察庁が、事件に直接関連するわけでもなく新たな証拠を提出したわけでもないまま、決定に対して抗告したため、4人は依然として釈放されていない。結果として、4人の無実の男性が刑務所に拘禁されたままとなっている。アムネスティは、連邦検察庁に対し、4人の釈放への不当な妨害を止めるよう求めている。

ラウル・ヘルナンデスについては、連邦判事は、目撃者とされる2人が、被害者が射殺された現場に彼がいたと証言したとして、拘禁の差し止めを認めなかった。しかし、慎重に調査をした結果、アムネスティは、ヘルナンデスに関する証拠がでっちあげられたものであると考える。その根拠としては、目撃者とされる者は、事件発生の数日後、地方首長がメファア先住民族組織のメンバーを訴えるまで、警察には通報していないこと;またその地方首長は、以前からメファア先住民族組織のメンバーを脅迫したり、でっち上げの訴えを何度もおこなっていたこと;そして、捜査を担当した検事は、公式通訳としてもこの地方首長と直接一緒に働いていたこと;また、殺害現場にヘルナンデスがいなかったという証拠については無視されたことなどがあげられる。

「今回の事件は、ゲレーロ州の人権活動家が受けている広範な人権侵害の態様を示すものである。当局は、しばしば司法制度を悪用し、社会から追いやられたコミュニティの権利の尊重を促進し、人権侵害について訴えようとする活動家を、処罰してきた。このような状況下では、公正な裁判は事実上不可能である」。アムネスティのメキシコ調査員ルパート・ノックスはそのように述べた。

アムネスティは、5人の即時釈放と、殺人容疑で逮捕状が出されているメファア先住民族組織の他のメンバー10人に対する逮捕状の取り消し、アレハンドロ・フェリシアノ・ガルシア殺害事件の真犯人を裁判にかけるため、全面的かつ中立な調査を求める。

背景:
メファア先住民族組織(OPIM)は、メキシコのメファア先住民族の権利保護と促進を目的として2002年に創設された。南部にあるゲレーロ州には先住民族として、約11万6000人のメファア民族が居住している。メキシコ国内において最悪の周縁地域の1つであり、いくつかの人間開発指標が最低水準とされている地域でもある。

メファア先住民族組織のメンバーは、複合的なやり方でいやがらせや脅迫を受けてきている。メンバーは何度も攻撃され脅されている。多くが行動を監視されており、リーダー1人は殺害された。

2008年2月9日、メファア先住民族組織の指導的メンバーであり、イネス・フェルナンデス・オルテガの兄弟でもあるロレンツォ・フェルナンデス・オルテガが拉致され、翌日、遺体となってアユトラ・デ・ロス・リブレで発見された。拷問された跡があったにもかかわらず、検視は行われず、彼の死に関する捜査は、これまでのところ全く進展していない。

詳細は: Promoting Indigenous Rights in Mexico: Me’ phaa Indigenous People’s Organziation (AMR 41/040/2008);
http://www.amnesty.org/en/library/info/AMR41/040/2008/en

アムネスティ発表国際ニュース
2008年11月11日

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