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モルディブ:政府による少女の保護確約を歓迎

2013年3月25日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:モルディブ
トピック:女性の権利

15歳の少女に少年裁判所が下したむち打ちの刑に対して国内外で懸念が高まる中、モルディブ政府は2月28日、少女を犯罪者ではなく、犠牲者として扱うべきであり、「彼女の権利を全面的に保護すべきである」との歓迎すべき声明を出した。

この少女は2月26日、性的虐待にあっていたにもかかわらず、「密通」の罪で、むち打ち100回と8カ月の自宅軟禁の判決を受けた。アムネスティは少女がむち打ち刑を受けないよう、またむち打ち刑そのものを廃止するよう政府に要請していた。

性的暴行をはじめ子どもに対する虐待事件はすべて、「人権という観点から」その子どもにとって「最善の結果となるよう」判断しなければならないという政府の見解を、アムネスティは支持する。

少女は国際人権法に反する行為をしたわけでもなく、自宅軟禁などの拘束を受けるべきではない。彼女が安全で自由に外出する権利を尊重すべきである。彼女のむち打ち刑を公然と支持する複数の宗教グループがある以上、この権利を早急に実現すべきだ。

国際法は拷問など残虐かつ非人道的で尊厳を傷つけるような扱いや刑罰を明確に禁止しており、むち打ちの刑はそれを無視したものだ。モルディブは2004年4月20日、これらを禁止する拷問等禁止条約に加盟しており、国際法を遵守する義務がある。アムネスティは誰一人としてむち打ちを受けないよう、政府に要請する。直ちに国内法を改正し、むち打ち刑条項を削除すべきだ。

また、むち打ちの慣行を廃止するべきだというアムネスティの主張をすべての政党が支持することを求める。

「密通罪」は同意の上での性行為を犯罪視することになり、表現の自由、プライバシー、性の自己決定権と矛盾する。最近の報道によれば、2011年に「密通」を言い渡された人のほぼ90%が女性だった。

モルディブは1993年7月1日、女性に対するあらゆる形態の差別撤廃に関する条約に加盟しており、女性に差別的な法律や規則を改正する義務がある。政府は今回の少女の「密通」判決を覆す法的手続きに入らなければならず、「密通」を犯罪と見なす法律の条項を削除する措置をとるべきである。

さらに、政府は少女に対し、強かんの被害者として、リハビリ、治療、カウンセリングといった適切なサポートを提供する義務もある。アムネスティは政府に対し、少女が必要なケアと保護を受けられ、また、他の少女が同様の被害を受けないような措置を講ずることを要請する。

アムネスティ国際ニュース
2013年 3月6日

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