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ウクライナ:捕虜の処刑を調査せよ

2015年4月14日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウクライナ
トピック:地域紛争

ウクライナ西部のドンバスで親ロシア派武装グループが行った、処刑のような殺害の様子を収めた衝撃的な映像が公表された。同地域で拡大する人権と人道の危機への対応が、緊急に必要であるといえる。

これらの即決処刑の新たな証拠は、長らく疑惑だった事実を確信に変えた。今問われているのは、分離独立派の幹部が、この事態にどう対応するかである。

降伏や負傷で捕虜となった兵士に対する拷問、虐待、殺害は戦争犯罪である。当局は、即刻、公正な調査を徹底し、殺害に関わった者を、正当で公正な裁判で裁かれなければならない。

アムネスティ・インターナショナルが確認したところでは、YouTubeに投稿された動画の中で、ドネツク空港の警護に当たっていたウクライナ人兵士、イホール・ブラノフスキーさんが捕虜となり尋問されていた。顔を殴られた形跡があった。彼は殺害の直前まで監禁されていた。

多くの人びとが、分離独立派の司令官がブラノフスキーさんを至近距離から射殺したのを目撃したと語った。遺体は4月初め、家族のもとに帰され、キエフで埋葬された。ウクライナ保安庁は、この殺害に関する調査を開始した。

アムネスティはまた、少なくとも3人のウクライナ軍兵士が監禁されていたことを示す動画とその死体の画像を見た。死体の頭部と上半身に銃創がみられ、処刑のように殺害されたことは明らかだった。

同国のキエフ・ポスト紙が4月6日、親ロシア派武装グループの幹部を電話取材した記事を掲載した。その後、この映像が投稿された。同幹部は、ウクライナ軍の捕虜15人を射殺したと語っていた。ブラノフスキーさんもその1人とされる。

両軍による捕虜虐待を示す多数の証言に加え、今回、映像と目撃者証言、それに符合する分離独立派リーダーの証言が出てきた。過去1年間の紛争における人権侵害の申し立てすべてを早急に調査する必要があることは明白である。

即決処刑は戦争犯罪だということは、単純明快である。ウクライナ東部の自称「ドネツク人民共和国」の指導者は、構成員に対して「ともに闘う、あるいは同調して行動するのであれば、必ず戦争法を守れ」と言い含めておくべきだ。そして国際人道法を大きく踏み外し人権を侵害する行為に手を染めたり命じたりした疑いのある者をすべて、即刻戦列から除外するとともに、殺害の調査に協力しなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2015年4月9日

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