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メキシコ:画期的な進展 警官を拷問容疑で起訴

2015年4月24日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:メキシコ
トピック:

メキシコ北部バハ・カリフォルニア州で、警官3人が拷問の罪で起訴された。これまで被害者のアドリアン・バスケス・ラグネスさんや家族、弁護士らがアムネスティ・インターナショナルの支援を受け力強い運動を行っていた。拷問を受けたという申し立てが相次いでいる州で、起訴に持ち込まれるのは初めてである。

ラグネスさんは2012年、州警察に逮捕され勾留され、12時間にわたり威嚇され、殴打され、窒息させられそうになった。連邦検察庁は後に、ラグネスさんが武器を違法に所持し、麻薬密売の中心的役割を演じたとして、起訴した。その一方、彼が申し立てた恣意的逮捕、拷問、証拠ねつ造については取り上げなかった。ラグネスさんに対する唯一の証拠は警察のでっち上げといわれているにもかかわらず、審理期間中の現在も勾留されている。

今回の警官起訴は、バハ・カリフォルニア州で司法が機能することを示す画期的な出来事である。しかし、道はまだ長い。メキシコ当局はラグネスさんに対するすべての起訴を取り下げ、即刻釈放すべきだ。同時に当局はこの拷問の実態を詳細に調査し、すべての責任者を裁判にかけ、このような事件が再発しないようにしなければならない。

メキシコの警察と軍隊は、被疑者をてっとり早く起訴に持ち込むために、国際法違反である拷問などの虐待を加えて自白を強要してきた。拷問にはもう終止符を打たなければならない。

同国では、当局に対する拷問の告発はほとんどない。連邦レベルで見ると、1991年にメキシコで拷問が犯罪となって以降、拷問の有罪判決はたった7件である。

ラグネスさんは逮捕後、連邦検察庁に身柄を移されてから、当局の医師により診察を受けた。医師は、ラグネスさんが警察での勾留中に受けた傷は重傷ではなく、全治15日と判断した。この評価の後、ラグネスさんは意識を失い、病院に救急搬送され、救命手術を受けた。病院の医療報告は、肺と膀胱の損傷や腹部外傷など、殴打による複数の傷を確認している。

当局がラグネスさんの法医学検査を行うのに2年を要し、その後で出された法医学報告書はイスタンブール議定書などが規定する基本的な国際基準を満たしていなかった。これはメキシコにおける深刻な問題である。アムネスティは、拷問犠牲者が一人残らず適切な法医学検査を受けられるように、実効性ある措置をとることを当局に要請している。

また、独立した立場の専門家が行った法医学検査は、それがイスタンブール議定書を順守している限り、刑事訴訟審理において全面的に採用されなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2015年4月16日

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