イスラエルで拘禁されていたパレスチナ人のアーマド・カタメシュさんが、昨年12月26日に釈放されました。政治学者であるカタメシュさんはパレスチナ・イスラエル間の問題に対して、二つの民族が共存できる一つの国づくりが問題解決への道だと訴えていました。

2011年4月21日、イスラエルの治安部隊がカタメシュさんの自宅に押しかけました。本人を見つけることができなかったため、娘に銃口を向けて父親に電話するように命令。そして、カタメシュさんは兄弟宅で逮捕され、拘禁されてしまいました。これは拘禁期間が無制限に延長可能な行政拘禁で、カタメシュさんがパレスチナ解放人民戦線の一員で国の治安を脅かしているというのが、その理由でした。

カタメシュさんは1992年にもイスラエル国防軍によって逮捕されています。6年後にようやく釈放されましたが、拘禁中は拷問や虐待に苦しめられました。その後、その様子をつづった回想録を出していいます。

アムネスティでは、2011年の拘禁後すぐにカタメシュさんの釈放を求め、世界中で緊急行動(Urgent Action)を呼びかけました。日本でも、京都四条グループを中心に取り組み、ようやく嬉しいニュースが舞い込んできました。カタメシュさんは釈放された翌日、ついに家族や友人たちに再会することができたそうです。カタメシュさんを支え続けた妻スーハさんから、釈放の翌日に感謝の言葉をいただきました。

支えてくれたみなさんへ

アーマドが昨夜、釈放されたことをお知らせできて嬉しいです。私たちが味わってきた苦痛の時期にみなさまからいただいた支援に対し、感謝したします。ありがとう。そしてどうぞ良い新年をお迎えください。

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