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ネパール:大量逮捕が不安を増大させている。

2006年1月31日
国・地域:ネパール
トピック:危機にある個人
選挙を前にした市民社会への弾圧
アムネスティ・インターナショナル、国際法律家協会、ヒューマンライツ・ウォッチによる共同声明

ネパール政府は本日、100人以上の政治指導者と市民活動家を逮捕した。これにより、暴力と人権侵害が野放しになるというおそれがある。アムネスティ・インターナショナル、ヒューマンライツ・ウォッチ、国際法律家協会は、こうした状況と、地域行政官が治安部隊に夜間外出禁止令に反した者への発砲許可命令を出したという情報を警戒している。

ネパールでは、2月8日の地方選挙開催をめぐって議論が起きている。上記三団体は、ネパール政府に対してすべての被拘禁者を直ちに釈放し、このような行為を自制し、国際人権法上の義務を遵守するよう呼びかける。地方で自由かつ公正な選挙を実施する環境にないことから、ほとんどすべてのネパールの政党は選挙の実施に反対している。

「市民的・政治的権利に対する厳しい締めつけと結びついたこれら先週から続いている逮捕は、政府が人権を軽視し続けていることを示している」と、アムネスティのアジア太平洋部長のプルナ・センは語った。

政党、人権団体、市民運動の活動家少なくとも100人の逮捕は、ネパール政府による先週からの厳しい弾圧策の一連であり、数日後に予定されていた反政府デモの前に行われた。政府は夜間外出禁止令を出し、通信を制限し、カトマンドゥ市内のデモを完全に禁止した。

「夜間外出禁止令、デモの禁止、今日の大量逮捕、そして厳しい通信の制限はすべて、平和的で合法的な政治的抗議行動を政府が沈黙させようとする試みである。平和的で合法的な政治的抗議行動が、ネパールにおいて今ほど必要とされているときはない」と、国際法律家協会の事務総長ニコラス・ホーウェンは述べた。「もし平和的な政治議論が禁止されるなら、10年に及ぶネパールの内戦に終止符は打てないだろう。」

ギャネンドラ国王が軍部の支援を受けて全権を掌握した2005年2月1日以来、集会や表現の自由、情報を知る権利、恣意的な拘禁からの自由といった基本的権利が停止した状態となっている。

「今日の逮捕は、国王に対するいかなる反対意見も弾圧するという試みであり、また選挙によって正統性を得たいとする王の試みである」と、ヒューマンライツ・ウォッチのアジア部長ブラッド・アダムスは語った。「王が望む、指導者たちを黙らせるということは、人びとを黙らせることになる。そのような行為は、国王が公言する民主主義の原則と法の秩序に反している。」

欧州連合(EU)、インド、日本は、すでにネパールにおける政治活動の制限、とりわけ政治指導者や人権活動家らの逮捕について深刻な懸念を表明した。私たち国際NGOは、国際社会の他の国ぐにも、国際的な人権の義務を守るようネパール政府に訴えるよう求める。

「政府、とりわけ内務省はネパール市民の保護のために責任を負わなければならない。ネパール政府は、国際社会が今週の出来事を非常に憂慮していることを意識し、現在起きている深刻な人権侵害を是正するために直ちに対策を講じるべきである」と、アムネスティのプルナ・センは訴えた。

三団体はまた、ネパールの政党に対し、公約したとおりデモを平和的に行うよう要請した。

アムネスティ発表国際ニュース
(2006年1月19日)
AI Index:ASA 31/003/2006

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