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中央アフリカ:北西部の兵士による暴力に政府は対処せよ

2006年4月 7日
国・地域:中央アフリカ
トピック:危機にある個人
オーハムペンド州とオーハム州で治安部隊が多数の非武装の一般市民を殺害し負傷させ、さらに何万人という避難民を出したことに中央アフリカ共和国政府が対処していない事実にアムネスティ・インターナショナルは非常に懸念している。

「政府は、治安部隊と軍隊による人権侵害から市民を守らなければいけない。これは、人権侵害を調査し、容疑者を発見し裁きを受けさせ、被害者に対しあらゆる補償を提供することである」とアムネスティは本日述べた。

反乱勢力が政府軍を2006年1月下旬と2月に攻撃した際に、オーハムペンド州とオーハム州の治安部隊の一員が多数の非武装の一般市民を違法に処刑し負傷させたとの報告をアムネスティは受け取った。攻撃から逃れた何万人もの一般市民は、人道支援をほとんど受けられないまま国内避難民となるか、隣国のチャドに逃れた。

2006年1月29日にパワ地域で反乱勢力襲撃があった後、政府軍、特に大統領警備隊が、子供を含む非武装の一般市民を中心に襲撃していることも分かった。殺害された人びとの中には、10歳の少年も含まれるとの報告がある。パワ地域内とその周辺で殺害された多数は、パワ・カレッジ(リセ)の生徒であったという。

少なくとも35人がパワに駐留する政府軍により殺害されたという。被害者には、フローレント・ジェンバートさん、ヴァンセン・ボゾコンさんとウィリアム・ベレさんがいる。身元不明の遺体4体が地元の憲兵隊の敷地で焼却されたという。

共和国警備隊の精鋭部隊が、1月31日にパワに到着し、多くの学生を含む無数の男性を無差別に殺害したという。中には校内で殺害された者もいたという。3人の若い男性が、反乱勢力の居場所と武器の隠し場所を教えなかったため、共和国警備隊により、即時に処刑されたとの報告がある。2006年3月にパワを訪問したジャーナリストは、パワ・カレッジで少なくとも17人の学生がパワとその周辺で共和国警備隊により超法規的に処刑されたと報告している。地元の警察官ラク・ミアベさんを含む13人の男性が、チャド国境付近のベマルで殺害された。

2月になり、地元の治安部隊と政府関係者は、国内避難民に家に戻るよう説得したという。しかし、共和国警備隊が2月11日と18日に襲撃したため、再び避難せざるを得なくなった。8人の学生が軍隊によって捕らえられ、軍事キャンプに連れて行かれた事件があり、1人だけ生き残った。他の7人は暴行を受け死んだという。その生存者は、地元の教会の関係者が介入したため助かったが、殴打により負傷していた。他にも2月に、アルフレッド・ガラさんとボンテ村の村長が殺害された。

中央アフリカ共和国北西部のオーハムペンド州とオーハム州での虐殺で、1月末より少なくとも7000人がチャド南部に逃げた。これらの人びとは2003年3月にアング-フェリクス・パタセ前大統領を転覆させた武力衝突から逃れた4万3000人あまりに合流した。

「チャド南部の難民の健康と安全を深刻に懸念している。チャドは相次ぐ暴動で政治的に不安定であり、政府には難民を保護する能力がなく、食料、薬、避難所を提供する力がない。人道支援組織はすでに20万人のスーダン難民で手が一杯だ」とアムネスティは述べた。

アムネスティは中央アフリカ共和国政府に対し、あらゆる力を動員して自国民を保護するよう要求する。チャドに逃れた人びと、国内避難民、そして親族が殺された人びとにとって、この残虐行為の加害者が裁きを受ければ、自国の政府が彼らを保護する能力と意思があると確信できるだろう。政府は、残虐行為への関与が疑われる治安部隊員の解雇と交替および指揮官の一時停職など緊急の保護措置をとるべきである。

政府は、人権侵害は許されず、加害者は裁かれるということを、自国の軍隊に対し明確に表明しなければいけない。この態度を強調するため、政府は、2006年1月と2月に起きた人権侵害で、加害者と被害者を特定する独立した調査委員会を早急に設立すべきであり、同委員会の勧告を実施すべきである。同委員会は能力、独立性、中立性が認められる中央アフリカ共和国民と海外の専門家により構成されるべきである。

アムネスティ国際ニュース
(2006年4月5日)
AFR 19/002/2006 (Public)

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