- 2016年1月 8日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中央アフリカ
- トピック:地域紛争
国連は、中央アフリカ共和国に駐留する国連平和維持活動(PKO)部隊の要員による性的搾取や虐待疑惑の調査を開始した。国連には、虐待の加害者を公正に裁くことは無論、PKOのさらなる改革の真価が問われている。
オナンガ・アニャンガ中央アフリカ担当国連事務総長特別代表は1月5日、ユニセフの担当者がPKO要員により性的虐待を受けたとされる少女4人から聞き取りをしたことを発表した。オナンガ・アニャンガ特別代表はまた、PKOに要員を派遣している国々に調査を求め、国連内部監査部の支援を申し出た。
性的搾取と虐待の問題は極めて深刻で、頻発する卑劣な行為の根絶に向けて取り組むべきことは多い。法律を厳しく適用し違法行為を認めないと明言したことに従い、容疑者を公正な裁判にかけるべきだ。
また、被害少女らが受けた深刻な心的外傷のケアとその治療が、不可欠だ。彼女たちには、心の傷を取り除く治療を受ける権利があり、ケアがしっかり受けられるようにしなければならない。
中央アフリカではこれまでも、PKO要員による性的搾取や虐待事件があった。2014年には、フランスなどのPKO要員が難民キャンプで少年らに性的虐待を加えていたという申し立てがあった。しかし、国連は対応を怠り、国連の専門家調査委員会が強く批判していた。昨年8月には、12才の少女が強かんされるという事件があった。アムネスティはその明らかな証拠を入手した。
この時も、専門家委員会は国連の対応を非難した。
アムネスティ国際ニュース
2016年1月6日
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