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セルビア(コソボを含む):人権をコソボの最終地位協議の中核に

2006年7月24日
国・地域:セルビア(コソボを含む)
トピック:危機にある個人
コソボの最終地位の決定に向けた協議がウィーンで続く中、アムネスティ・インターナショナルは、全住民の人権擁護を協議の中核に据え、本協議のあらゆる段階、あらゆる面でこれに取り組むことを参加国に求める。

アムネスティは、全参加国に送付した書面の中で、最終合意において人権の促進、擁護、充足を保証すべきであると勧告した。アムネスティは、コソボの最終地位がどのようなものになろうとも、全住民の人権を尊重し、擁護し、充足させることが必要であると考える。さらに、国内外を問わず行政的地位にあるものは、自らの行為に対して説明責任を負うべきである。

「ロマ、アシュカリ、エジプト、ボスニア、ゴラン、トルコなどといったマイノリティに属する人々、および女性団体を含む全コソボ住民が参加し意見を述べることができるようにすべきである。これは彼らの人権擁護が最終合意に盛り込まれる証となる。」アムネスティのコソボ調査員シャーン・ジョーンズはこう語った。

「コソボの全住民は、歴史の新しいページを開く最終合意がどのようなものになろうとも、この中に人権侵害を阻止し犠牲者全員に司法へのアクセスと救済をもたらす手段を盛り込むことに対し責任がある。」

最終地位に関する協議は、国内法と国際法が相反した場合、国際法が優先するということを新憲法または改正憲法に明記させる願ってもない機会である、とアムネスティは考える。

憲法はさらに、女性をあらゆる差別から解放することを保証しなければならない。コソボの女性は、法律上は男性と同等の権利を保障されているが、雇用や教育の面でさまざまな差別を受けているし、ドメスティック・バイオレンスや、強制売春を目的とする人身売買の犠牲にもなっている。

「異民族間の暴力、戦争犯罪、人道に対する罪をおこなった者を免責しないよう、手段を講じなければならない。あらゆる人権侵害に対して徹底的で独立した調査を直ちに行うことや、司法機関の独立性を確立することが必要である。」

アムネスティは、コソボとセルビア当局の双方が武力紛争下で戦争犯罪や人道に対する罪をおこなったとされる者を裁く努力が、過去7年にわたってほとんどされてこなかったことを憂慮する。アムネスティは、被疑者を国際基準を満たす公正な裁判にかける手段を講じるよう求める。

最終地位に関する協議では、「失踪」した人々、誘拐された人々の問題に取り組むことが必要である。すべての未解決事件の調査を開始し、証人を保護する手立てを確保し、血縁者に賠償する必要がある。

同協議は、難民および国内避難民が安全にかつ尊厳を守られた状態で帰還する権利についても取り組む必要がある。国際機関とコソボ指導部が欧州連合(EU)および欧州評議会の加盟国と覚書を交わし、何人も本人の決定なしに強制的に帰還させられることがないよう、保証すべきである。

最後に、強固な人権擁護機関の設立が求められる。この機関に対して、コソボ指導部および国連コソボ暫定行政ミッションをはじめとする国際機関の両方が説明責任を負うようにし、当局による人権侵害の犠牲者が救済と賠償を受けられるよう保証すべきである。

コソボの将来的地位における人権擁護:コソボの最終的地位に関する協議に対するアムネスティの勧告(AI Index: EUR 70/008/2006)を参照のこと。
http://web.amnesty.org/library/index/engeur700082006

アムネスティ国際ニュース
(2006年7月24日)
AI Index: EUR 70/009/2006

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