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レバノン:軍とファタハ・イスラムとの戦闘で民間人の犠牲を憂慮

2007年5月23日
国・地域:レバノン
トピック:地域紛争
ナハルエルバレド難民キャンプ内で武器を重装備したファタハ・イスラム戦士とレバノン軍との間で戦闘が起き、民間人に死者が出ていることをアムネスティ・インターナショナルは深く憂慮している。とりわけ、迫撃砲、あるいは戦車の砲弾などをはじめとするその他の重火器をレバノン軍が人口密集地区に向けて発砲していることをアムネスティは懸念している。キャンプの統制を武力により確保するためにいかなる武器を使用し、いかなる戦術をとるにせよ、民間人を保護し安全を確保するために、いかなる時もレバノン軍は過剰な武力を行使してはならず、必要な警戒措置を講じなければならない。

ファタハ・イスラムは、不必要に民間人を戦闘に晒すことのないよう、また難民キャンプから脱出することを民間人が望む場合にはそれを認めるよう保証する義務がある。脱出を希望する民間人を避難させ、その移動を確保し、保護しなければならない。

キャンプ内では水道や電気の供給も止まり、一般の人びとはますます大きな困難に直面しているため、赤十字や国連などの人道団体が、迅速かつ支障なくキャンプに入ることを認めることが必要とされている。

レバノン政府に影響力を持つ各国は、レバノン軍に供給される武器が人権侵害に使われることのないよう保証しなくてはならない。

今回の戦闘が他のパレスチナ難民キャンプに飛び火する恐れや、レバノン内で広範な政治的暴力に発展する恐れが現実としてあり、1970年代、80年代の内戦状況が再燃するのではないかという不安が広がっている。戦闘が起きた直接の原因が何であれ、パレスチナ・イスラエル紛争を長期にわたって国際社会がその解決に失敗していることが浮き彫りになっており、本日発表された2007年アムネスティ年次報告書が示すように、このことが世界各地でみられる恐怖と分断化の恒久的原因である。

「2006年に起きたレバノン紛争で国連安保理が停戦を呼びかけるまでに4週間もかかった。今回、国連はより迅速に行動を起こさなくてはならない」とアムネスティのアイリーン・カーン事務総長は訴えた。「緊急に必要とされていることは、レバノン、さらにその他の中東問題の解決のため、国連と世界の指導者たちが、原則に基づき、かつ持続した努力をすることだ」と強調した。

背景4日前にイスラム系の武装集団であるファタハ・イスラムとレバノン軍の間で勃発した戦闘によって、これまでに少なくとも70人が殺された。戦闘はレバノン北部のトリポリで始まり、パレスチナ難民約3万人が住むナハルエルバレド難民キャンプで激化した。報道によると、レバノン軍は戦車の砲弾を含む重火器を発砲している。死者にはレバノン軍兵士30人とファタハ・イスラムの戦士25人に加え、13人の民間人(実際の数はこれより多いと考えられる)が含まれている。数千人の難民が昨夜、戦闘が一時的に止まった間についにキャンプを離れ、さらに多くが避難を続けている。
2007年5月23日
AI Index: MDE 18/003/2007


 

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