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米国:グアンタナモ:軍事委員会、オマー・カードルの起訴取り下げ

2007年6月 4日
国・地域:米国
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
本日、軍事委員会がオマー・カードルに対する起訴を取り下げた重大な判断を受け、過去2年にわたってグアンタナモ基地における軍事委員会の審問を監視していたアムネスティの法律専門オブザーバーであるジュマナ・ムサは次のような声明を出した。

「今日の決定は、(米政権にとって)米連邦最高裁判所が元々の軍事委員会を否定する判決を下して以来の最も深刻な敗北だ。今回の決定はまた、これら軍事委員会が廃止され、グアンタナモ湾にある収容施設を今こそ閉鎖しなければならないことを示唆している。審理を進めながらその制度を徐々に作り上げるような軍事委員会のもとでは、公正な裁判は不可能だということを、今回の決定は明確に示している。公正な裁判を提供するのみならず確固たる訴訟手続きを兼ね備えた十分に機能している連邦裁判所があるにもかかわらず、新しい司法制度を慌てて取り繕ったブッシュ政権と議会の見識と論理に対し、今回の決定は多くの問題を提起している。

より詳しい情報は:United States of America: Justice delayed and justice denied? Trials under the Military Commissions Act http://web.amnesty.org/library/Index/ENGAMR510442007

【背景情報】2002年7月にアフガニスタンで米軍に拘束されたとき、オマー・カードルは15歳だった。2002年10月にグアンタナモに移送された後、オマーは両手両足を床のボルトで固定されたまま何時間も放置されたり、極度に寒い部屋に監禁されたりなど虐待を受けた。その結果、オマーはフラッシュバックや幻聴、不眠に悩まされ続けている。

2006年6月、米連邦最高裁は2001年にブッシュ大統領が設置した軍事委員会は国際法に違反し、グアンタナモの被収容者の管轄権は連邦裁判所にあると判決を下した。しかしブッシュ政権は同年10月、国内外の批判に耳を傾けることなく、特別軍事委員会設置法を議会で可決させた。現在までに、新しい軍事委員会に起訴された被収容者はわずか3人にすぎない。

軍事委員会を傍聴していたアムネスティのジュマナ・ムサによると、20歳になったオマー・カードルが軍事委員会の部屋に現れたとき、オマーの目には何の感情もなく、まるで無感覚のように見えたという。

2007年5月末、サウジアラビア国籍の被収容者の死亡が発表された。自殺と考えられている。グアンタナモ収容所における自殺による死亡者数は、これで4人目となる。

AI Index:AMR 51/095/2007
2007年6月4日

 

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