米国:ウイグル人被拘禁者に関する判決の勝利

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2008年10月 7日
国・地域:米国
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
(ワシントンDC) グアンタナモ基地に収容されている17人のウイグル人について、人身保護令状が出ている間は米国内で釈放しなければならないという決定をコロンビア特別区連邦地方裁判所が下したことを受け、アムネスティ米国支部のラリー・コックス事務局長は、以下の声明を発表した

これら17名のウイグル人は、米国防総省が敵性戦闘員であると判断されていた。

「本日の判決は、法の支配と基本的自由にとって極めて大きい勝利である。しかし、他の連邦裁判断がブッシュ政権によって無視されているのと同様に、今回の判決も無視されるなら、それは被拘禁者にとってはほとんど意味のないものになってしまうだろう。
これらのウイグル人被拘禁者は、起訴もされず裁判にもかけられないまま、5年以上も拘禁されていた。今回の米裁判所の判決は、行政による執行権限には制限があり、最終的には合衆国憲法が重要であることを示したのである。」

「被拘禁者たちに基本的人権があるということを、ブッシュ政権に何度教えなければならないのか。グアンタナモに残っている他の被拘禁者はすべて、起訴され裁判にかけられるか、そうでなければ即時に釈放されなければならない。アムネスティ・インターナショナルは、これらすべての被拘禁者の安全を保証するよう、米政府に要請する。」

「判決の言い渡しの際、リカルド・ウルビナ裁判官は、「権力の分立は、自由に対する権利に勝ることはない」と述べた。これは、何百万もの米国人に向けて語ったものである」

アムネスティ・インターナショナルは、世界の人権のために、150以上の国々の220万人の支持者・活動家・ボランティアが活動する、ノーベル平和賞を受賞した草の根組織です。アムネスティは調査を行い、人権侵害を明らかにし、市民社会に問題喚起し、そして多くの市民とともに正義・自由・真実・尊厳が否定されている人びとを守るために活動しています。

2008年10月7日

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