- 2008年12月28日
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:地域紛争
違法な攻撃によって12月27日以来、約280名のパレスチナ人と1名のイスラエル民間人が亡くなっている。
今回の攻撃で、イスラエルが西岸地区とガザ地区を占領している過去40年の間で最も多くのパレスチナ人死傷者が出た。ガザ地区へのイスラエルの爆撃によるパレスチナ人犠牲者の中には、多数の非武装の民間人や、敵対行為に直接参加していない警察職員が含まれている。
「イスラエルによるこのような不相応な武力行使は違法であり、全地域にさらなる暴力を引き起こす危険がある」「食料や医薬品さえもガザに入れることを妨害しているイスラエルの封鎖によって、人びとは生存のために日々闘っているが、まさにそうした中で暴力が激化している」とアムネスティ・インターナショナルは述べた。
「ハマスとその他のパレスチナ武装勢力も、この暴力の激化に対して責任を負っている。イスラエル南部の町や村にロケット弾攻撃を繰り返していることは違法であり、決して正当化できるものではない」
「暴力の渦中に巻き込まれた民間人が保護され、ガザの封鎖が解除されることを保証するよう、国際社会は即時に介入しなければならない」
今回のイスラエルの猛攻撃によって、今年に入ってイスラエル軍によって殺されたパレスチナ人は約650名となり、少なくともその3分の1は、子ども70名を含む非武装の民間人である。同時期にパレスチナ人武装勢力は25名のイスラエル人を殺害した。そのうち16名は、子ども4名を含む民間人である。過去8年間のイスラエルとパレスチナとの武力衝突によって、およそ5000名のパレスチナ人と1100名のイスラエル人の命が奪われた。両者の犠牲者のほとんどは無辜の市民であり、およそ900名のパレスチナ人と120名のイスラエル人の子どもたちが含まれている。
この数週間、ガザの住民150万人の80パーセントが食糧支給を依存している国連機関は、イスラエル当局がガザに人道援助が入ることを拒否していることに、繰り返し苦情を申し立てていた。
イスラエルによる封鎖のために、イスラエルとガザのハマスやその他の武装勢力の間で結ばれた5カ月半の停戦中も、ガザの住民の生活はほとんど何ら改善されなかった。11月4日にイスラエル軍によってパレスチナ人兵士6名がガザで殺され、イスラエル南部の町や村に向けてパレスチナからロケット弾が連続発射されたことで、事実上停戦は終わった。
アムネスティ発表国際ニュース
2008年12月28日
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