中国:劉暁波の即時釈放を求める

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2009年6月 8日
国・地域:中国
トピック:
劉暁波(Liu Xiaobo)の拘禁と「自宅監視」は中国の法律に反しており、正当な手続きなしの拘禁をこのまま続けることはできないと、本日アムネスティ・インターナショナルは述べた。

2009年6月8日、警察は劉暁波の妻であるLiu Xiaに対し、「取調べを続ける」ために引き続き夫の身柄を拘束すると伝えた。警察は劉暁波を起訴もせず、弁護士へのアクセスやその他の適正な手続きを踏むことなく拘禁し続けるつもりである。

中国の反体制派であり文学者でもある劉暁波は、2009年6月8日現在、起訴されることもなく拘禁場所を明らかにされないまま、半年にわたって拘禁され続けている。劉暁波の公式の「自宅監視」期間は、中国の刑事訴訟法で定められた期限によるとすでに過ぎているはずである。中国当局が劉暁波を起訴しないつもりであるなら、彼を直ちに釈放すべきである。

劉暁波の弁護士である莫少平(Mo Shaoping)は、北京市保安事務所に対し2009年2月11日に劉の拘禁と起訴に関する情報を求める正式な要請書を送ったが、いまだに回答はない。

劉暁波の家族に対する拘禁通知は、容疑についての記入欄が空欄となっている。当局は家族に対し、「転覆を扇動した」容疑かかけられているとだけ伝えた。拘禁通知は発行部署名も拘禁場所も記されておらず、そのために弁護士は正式な拘禁通知とは認められないとしている。

中国当局は、「08憲章」として知られる政治や権利のための改革を求める請願書に署名した後、劉暁波を拘束した。当局はいまだに劉暁波の容疑、彼に対する起訴、そして彼が現在どこにいるかについて公表していない。劉暁波は弁護士と話をしておらず、判事に対し身柄拘束の理由について異議申し立てを行なう権利も与えられていない。これは中国の刑事訴訟法に反するばかりでなく、適正手続きの保障の深刻な違反である。

アムネスティ・インターナショナルは中国に対し、劉暁波の現在の状況を公表し、また彼を即時釈放することを求める。

アムネスティ発表国際ニュース
AI Index: ASA 17/026/2009
2009年6月8日

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