エジプト:国軍は、デモ参加者の権利を尊重すべき

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2011年2月 2日
国・地域:エジプト
トピック:変革を求める中東・北アフリカ
エジプト全土でデモが続く中、カイロで最大級のデモが行われたことをうけ、アムネスティ・インターナショナルはエジプト国軍に対し、デモ参加者の権利を尊重するよう求めている。

報道によると、ホスニー・ムバラク大統領の退陣と、貧困や汚職、警察による虐待を訴える「百万の人びと」と称されたデモに、数十万人の人びとが参加した。
エジプト国軍は31日、デモの目的は正当であり、国軍は平和的なデモ参加者には武力を行使しないと表明した。

「平和的にデモを行う人びとの権利を守ることは、義務です」とアムネスティの上級部長クラウディオ・コルドーネは述べた。

「私たちは治安部隊による過度な武力の行使について繰り返し懸念を表明してきており、デモの参加者には武力を行使しないという国軍の公約を、私たちは歓迎します。」

デモの参加者は、私服警官や、警察に雇われデモの信用を傷つけるために先週から略奪を行っている犯罪者たちを非難している。

現場にいるアムネスティの調査員の報告によると、広場の入口および出口において、国軍は身分の確認を実施している。またエジプト考古学博物館は厳重に護衛されている。

アムネスティはまた当局に対し、インターネット・サービスの復旧を要請する。31日、同国で唯一稼動していたプロバイダーであるNoorが遮断された。

「デモの参加者たちは、インターネットの有無にかかわらず、デモを組織できることを示しています。しかし今重要なのは、この一週間の間に起こった暴力や殺害の証拠を明らかにし、これらの加害者の責任を追及するために、情報の流れを自由にすることなのです。」とマルコム・スマートは述べた。

携帯電話のサービスは復旧しつつある。


アムネスティ発表国際ニュース
2011年2月1日
 

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