中国:異議申し立てへの警告として、艾未未を拘禁

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2011年4月 7日
国・地域:中国
トピック:危機にある個人
当局が反体制派への弾圧を拡大する中、中国でもっとも著名な芸術家であり、政治批評家でもある艾未未が拘禁された。これは憂慮すべき事態であると、アムネスティ・インターナショナルは述べた。ここ数カ月で、何十人もの活動家が拘禁されている。

警察は4月3日に北京空港で艾未未を拘禁した。艾の妻やアトリエ・スタッフたちも同週末、一時的に拘禁された。

「艾未未は、『ジャスミン革命』のいかなる呼びかけにも、参加すらしていません。中国が、異議申し立てに寛大な時代は終わるのだというメッセージを広げるため以外に、当局が彼を拘禁する理由は見当たりません」とアムネスティのアジア太平洋部長サム・ザリフィは述べた。

中東や北アフリカで起きている抗議活動に触発され、今年の2月末以降、中国で「ジャスミン革命」を起こそうと呼びかける声がインターネット上で広がり始めた。それ以来、何十人もの活動家や弁護士、ブロガーたちを中国当局は一斉検挙している。

「『ジャスミン革命』に関連した逮捕が、すでに中国の活動家やネット・ユーザーたちを萎縮させていることを、我々は見てとることができます。艾未未の拘禁は、これとは別次元に問題を拡大させるものといえます」とサム・ザリフィは語った。

「もし中国当局が、この世界的に著名な芸術家を北京空港で白昼堂々と捕まえるほど大胆であるならば、他のあまり著名でない反体制派の人たちを当局がどのように扱うのか、考えるだけでも恐ろしくなります」


アムネスティ発表国際ニュース
2011年4月4日

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