- 2013年2月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:日本
- トピック:死刑廃止

安倍首相。前回の政権時、1年以内に10人を絞首刑にした© AP
自民党の新政権が3人の死刑を執行したことは、世界の潮流に逆行する不穏な動きだ。
今回の死刑執行は、昨年12月の新政権発足後はじめてのものであり、安倍政権下で死刑執行の頻度が高まる懸念が強まっている。
死刑が執行されたのは、東京拘置所の金川真大さん(29歳)、大阪拘置所の小林薫さん(44歳)、名古屋拘置所の加納恵喜さん(62歳)。小林さんと加納さんは再審請求に向けた準備をしていたのにもかかわらず、執行されている。
死刑は、秘密裏に執行され、無慈悲で計画的な殺人といえる。第1次安倍晋三内閣のもとでは、当局は驚くほど残忍であった。今回の執行により、国家による殺人の新たな波が押し寄せることが懸念される。また、死刑が政治的な都合で執行されているのではないか、という疑問も投げかける。
アムネスティは、谷垣法務大臣が死刑執行命令書にさらに署名するのではなく、一歩さがって事実を受け止めるよう求める。世界の3分の2の国々がすでに死刑執行を停止し、死刑の有用性を否定している。日本は死刑に関して少数派なのだ。今後の死刑の在り方について国民的な議論をはじめるよう、法務大臣に強く要請する。
第1次安倍内閣では、2006年9月から2007年9月という約1年間で10人の死刑が執行された。これは自民党政権下で最も多い。谷垣大臣は死刑制度の支持を表明しており、これを上回るペースで執行される可能性がある。
現在の確定死刑囚の数は134人で、日本では過去半世紀で最も多い。死刑囚は通常、数時間前に執行を告げられるが、まったく告げられない者もいる。死刑囚の家族には、執行の後に知らされることが通例である。
アムネスティは、犯罪の性格、犯罪者の人格、死刑執行の方法にかかわらず、あらゆる死刑に反対している。死刑は生きる権利の侵害であり、非人道的かつ品位を傷つける究極の刑罰である。
アムネスティ国際ニュース
2013年2月21日
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