エジプト:エジプトはシリア難民の送還を中止せよ

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2013年10月11日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:エジプト
トピック:

シリア難民36人がカイロ空港から強制送還された.(C) MAHMUD HAMS/AFP/Getty Images
シリア難民36人がカイロ空港から強制送還された.(C) MAHMUD HAMS/AFP/Getty Images

アムネスティ・インターナショナルが入手した情報によると、10月4日、シリアからの難民36人がエジプトからシリアに強制送還された。その多くがパレスチナ人だった。

エジプトは、シリア紛争から逃れてきた難民の拘禁と強制送還をすべて直ちに中止すべきである。アムネスティは、エジプト当局に対し、既に10万人以上が殺されている血なまぐさい紛争へ難民を送り戻さず、国際法を尊重するよう要請する。

この一行は、9月にエジプトから船で欧州へ渡航しようとしていたところを逮捕され、ブハイラ県ラシード市の警察署に連行された後、13日間拘禁されたとみられる。

地元エジプトの人権活動家たちがアムネスティに語ったところによると、10月3日の夜遅く難民たちはシリアに戻る意思があるという内容の書類に署名させられ、その後バスでカイロ空港へ向かい空路で送還された。

何百人というシリアからの難民が、欧州諸国へ渡る途中にエジプトで逮捕され、多数が拘禁されたままである。この中には、保護者のいない未成年者2人(15才と16才)も含まれ、現在はラシード警察署に収監中で強制送還される恐れがある。

アムネスティ国際ニュース
2013年10月4日

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