中国:活動家を死に追いやった当局

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2014年3月27日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中国
トピック:

再三にわたる治療の求めを当局に拒否され亡くなった活動家、曹順利さん(C)Private
再三にわたる治療の求めを当局に拒否され亡くなった活動家、曹順利さん(C)Private

中国で有力な活動家が亡くなった。再三にわたる治療の求めを、当局は認めなかったのだ。同じ悲劇を繰り返さないために、中国当局は、現在拘束されている活動家が必要な医療を直ちに受けられるようにするべきだ。

曹順利(Cao Shunli)さん(52歳)は5カ月前に拘禁され、3月14日北京の病院で臓器不全のため亡くなった。

曹さんは、両肺の結核、肝硬変、子宮筋腫を患っていた。家族は深刻な病気を抱えた曹さんが治療を受けられるよう、繰り返し要請してきたが、拒否されていた。

政府に批判的な声を封じるためなら中国当局がどれほど非情で狡猾になれるかが、曹さんの死であらわになった。

曹順利さんは、当局に殺されたのだ。

曹さんは勇敢にも、中国における人権擁護の戦いに究極の犠牲を払った。そもそも当局には、彼女を拘束する理由などなかった。その上、命に関わる病気の治療を認めなかった。言語道断である。

ここ数カ月、ノーベル賞受賞者で獄中の劉暁波(Liu Xiaobo)さんの妻、劉霞(Liu Xia)さんなど著名な活動家らが治療を認められない事態が起きている。

劉霞さんは現在、違法な自宅軟禁下にある。深刻な心臓疾患の治療が認められてこず、2月末になってようやく病院での治療が許可された。

拘禁中の活動家の治療を認めないのは、彼らを弱らせる、あるいは罰を与えるための常套手段だ。当局は、この違法で非人道的な慣行を直ちに止めるべきだ。

曹さんは外務省前でほかの活動家たちと一緒に座り込みの抗議を組織したとして、「挑発混乱引起罪」で起訴されており、昨年9月、ジュネーブでの人権研修に出席するために出国するところを北京警察に拘束された。10月の国連人権理事会の審査に先立ち、中国の国内人権報告に対する活動家の意見のまとめ役を担っていたところだった。

アムネスティ国際ニュース
2014年3月14日

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