- 2015年8月 7日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
著名な女性ジャーナリストの高瑜(Gao Yu)さん(71才)は、獄中で重篤であるにもかかわらず、必要な治療を受けられていない。直ちに当局は、必要な治療を受けられるように取り計らうべきだ。
高瑜さんは今年4月、国家機密漏えい罪で7年の刑を受けた。政府の政策に異を唱えただけで投獄された、良心の囚人である。
口を封じるために治療を認めないのは、あまりに惨い仕打ちである。
活動家を衰弱させるために、あるいは罰を与えるために、勾留中や収監中に医療措置を施さないのは、当局の常套手段だ。中国政府は、直ちにこの違法で卑劣なやり方を止めるべきだ。
昨年3月には、著名な活動家の曹順利(Cao Shunli)さん(当時52才)が勾留されて5カ月後、臓器不全で亡くなった。家族は治療が受けられるようたびたび要請していたが、認められなかった。
背景
アムネスティ・インターナショナルは、高瑜さんの逮捕は報道の自由への攻撃と見なし、無条件で即時の釈放を繰り返し要求してきた。
高瑜さんは、九号文件として知られる中国共産党の内部文書「現在のイデオロギー状況に関する通報」を配布したとして起訴された。この内部文書は、報道の自由や自由・民主主義・人権などの「普遍的価値」を激しい非難している。
昨年5月、中国中央テレビは、高瑜さんが容疑を認める様子を放映した。しかし、弁護士は、自白は違法なものだと主張している。当時、息子までもが当局に拘束され、高瑜さんは脅迫を受けていると感じ、激しいストレスに襲われていたという。また、高瑜さんは、自分が供述している様子がテレビで放送されることを知らされていなかった。
アムネスティ国際ニュース
2015年8月6日
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