- 2015年12月25日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
12月22日、北京第二中級人民法院は、著名な人権派弁護士、浦志強(Pu Zhiqiang)さんに、懲役3年、執行猶予3年の判決を言い渡した。役人や政策を批判した計7回(約600字)のインターネットへの書き込みで、「騒乱挑発罪」と「民族憎悪扇動罪」を問われていた。
浦さんの拘束が解かれたことは、喜ばしい。しかし、当局は、釈放でこの裁判の甚だしい不当性を隠ぺいすることはできない。さらに、有罪判決となったことで、浦さんは弁護士活動ができなくなった。
これまで1年半以上も拘束され、取り調べを受けてきたにもかかわらず、起訴の根拠は、政府を批判した7回のネットへの投稿だけだった。
裁判当日には、数多くの支援者が集まったが、そのうち少なくとも12人が拘束された。
その前の週の公判では、裁判所前でおよそ20人の支援者が警察に連行された。現在少なくとも4人が抗議に参加したことで逮捕され、弁護士に連絡できない。他の支援者5人も消息不明で、拘束が懸念される。当日は、外国の報道関係者、外交官、支援者らも暴力的な扱いを受けた。
これらの法廷外での警察の対応を見るにつけ、浦さんのような言論の自由の強力な守り手がいかに必要かが分かる。
当局は、人権派弁護士を非暴力で支援しただけで拘束された人びとを、即時かつ無条件に釈放すべきである。
背景
昨年5月6日、浦志強さんは、天安門事件の捜査を求める集会に参加したために、警察に拘束された。
彼は、当局が特に神経をとがらせる人権関係の被告人の代理人を務めてきた。その中には政治の透明性向上を目指し、腐敗を告発している活動家らの緩やかなネットワーク「新公民運動」に関わった人もいる。
アムネスティ国際ニュース
2015年12月22日
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