- 2018年11月25日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:カンボジア
- トピック:
カンボジアの特別法廷は11月16日、クメール・ルージュ(ポル・ポト派)政権の最高幹部であったヌオン・チア元人民代表議会常任委員会議長(92才)とキュー・サムファン(87才)元国家幹部会議長に対し、ジェノサイド(大量虐殺)などの罪で終身刑を言い渡した。
判決は、残虐行為の犠牲者や遺族にいくぶんでも正義となることを期待したい。
しかし、クメール・ルージュによる虐殺から40年、犯行が立証されてから13年、遅きに失する判決といえる。特別法廷にできることはもっとあったはずである。
背景情報
クメール・ルージュは、1975年から1979年まで、カンボジアを支配した。
2人はすでに人道に対する罪と戦争犯罪で終身刑を受け、服役している。
特別法廷がこれまでに結審した事案は2件だけで、もう1事案では、クメール・ルージュ支配下で設けられたトウール・スレン政治犯収容所のカイン・ゲク・イウ元所長が、2010年に人道に対する罪と戦争犯罪で有罪になっている。
アムネスティ国際ニュース
2018年11月16日
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