エジプト:NGO職員に無罪 今こそ弾圧やめよ

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2018年12月28日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:エジプト
トピック:

外国資金法違反に問われたNGO関係者43人に対する裁判で、カイロの裁判所は12月20日、全員に無罪を言い渡した。この判決は、治安機関が取るべき対応を明確に示した。

人権擁護で正当な活動をする人たちが狙い撃ちされ、虚偽の容疑での裁判だった。今回の裁判では、活動資金をめぐる国際NGOが被告に立たされ、一件落着したが、地元のNGOに対する捜査は、現在進行中で、職員多数が訴追される可能性がある。

今回、裁判開始と同時に、人権活動をする人たちに対する未曾有の弾圧が始まり、個人資産の凍結、渡航禁止、訴追などを受けた。

問題は、今回の判決を受けて、地元のNGOへの弾圧に歯止めがかかるかだ。当局は今こそ、NGO職員の国外渡航禁止措置を解き、団体や個人の捜査を、打ち切るべきだ。

背景情報

2013年6月、国際NGOの外国人を含む職員42人が、実刑1年から5年の刑を言い渡され、多数の団体が閉鎖に追い込まれた。これが、NGO弾圧の第一弾だった。

2014年から、地元の人権団体が、その業務や活動資金をめぐり、当局の捜査を受け、6団体とその活動員10人の資産が凍結された。少なくとも30人の団体関係者が、国外への渡航を禁止された。6団体の事務局長と職員61人が逮捕され、一時的に拘置された。

アムネスティ国際ニュース
2018年12月20日

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