- 2019年1月31日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
中国系オーストラリア人の作家の楊恒均(Yang Hengjun)さんが、国家の安全に危害を加えた容疑で拘束されていることがわかった。1月19日、米国から帰国したときに、広州で逮捕・拘束された。
当局は詳細を明かしておらず、具体的な拘禁状況やどんな行為が罪に問われているのか判明するまでには、数カ月はかかるだろう。
もし楊さんが、「指定居所監視居住」と呼ばれる勾留措置を受けているのであれば、最大6カ月間、外部との接触を断たれた秘密の場所に拘禁される。心身の健康が大きく損なわれ、取り調べで暴行を受けるおそれがある。
アムネスティは、中国当局に対して、楊さんの拘束場所を明らかにするとともに、弁護士やオーストラリア領事館職員との面会を認めるよう強く求める。弁護士との接見や領事館職員との面会は、楊さんの権利であり、認められるべきである。
背景
楊恒均さんは、作家活動のかたわら、折に触れ中国政府を批判的に論評してきた。また、最近まで米国コロンビア大学の客員学者として滞在していた。
近年、中国は、活動家や人権派弁護士、政府批判者の拘束に、「指定居所監視居住」を適用することが多くなってきた。また、「テロ」、重大な贈収賄、役人の違法行為などの容疑も対象となる。
アムネスティ国際ニュース
2019年1月24日
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