ベトナム:フェイスブック発言でまた逮捕

  1. ホーム
  2. ニュースリリース
  3. 国際事務局発表ニュース
  4. ベトナム:フェイスブック発言でまた逮捕
2019年8月 5日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ベトナム
トピック:

社会秩序騒乱罪に問われているハ・ヴァン・ナムさんの裁判が、7月30日から始まる。ソーシャルメディアで社会問題を発信する活動で、また一人が不当に投獄されようとしている

ハ・ヴァン・ナムさんは、汚職や不正、人権侵害などの問題を、フェイスブックで発信する活動で知られている。フェイスブックのライブ配信で、「人権侵害への闘いを続けよう」と呼びかけた翌日、3月5日に逮捕された。有罪となれば、最高7年の実刑判決を受ける。

ソーシャルメディアでの発言に対する報復的な起訴は、ハ・ヴァン・ナムさんがまさに指摘する人権侵害そのものだった。当局は、即時かつ無条件に容疑を取り下げ、釈放しなければならない。

ハ・ヴァン・ナムさんは、これまでも繰り返し嫌がらせや脅しを受けていた。今年1月には、正体不明の男たちから全身打撲の激しい暴行を受け、活動をやめるよう警告された。直ちに被害届を出したが、警察は捜査せず、犯人は野放しのままだ。2月には、所有する車が血まみれにされ、車上には鶏の頭部が置かれていた。殺害の予告だった。

今年5月、アムネスティは、政府批判や汚職追及、人権擁護などの活動により収監された市民総数が、昨年は一昨年から3分の1増の128人に急増したという調査結果を発表した。声を上げる市民への弾圧が激化している兆候だ。また、収監されている人びとのおよそ10%が、ソーシャルメディアを使った活動をしていることもわかった。

アムネスティ国際ニュース
2019年7月29日

最新のニュースを配信中!メールマガジンに登録する

関連ニュースリリース