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中国:香港警察 危険な放水銃をデモ鎮圧に導入

2019年8月14日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中国
トピック:

香港警察は、8月半ばから抗議デモへの対応に高圧放水銃を導入する計画だ。

強力な水圧で人や物を吹き飛ばす放水銃は、人を無差別に殺傷しかねないため、その使用にあたっては、特段の留意が求められる。特に都心の人通りが多い場所では、深刻な被害を出したり、市民と香港政府との緊張を増幅するおそれがある。

アムネスティは、この2カ月あまりの間、香港警察が国際法に違反する過剰な力でデモを鎮圧してきたことを何度も指摘し、その自制を求めてきた。その香港当局が、放水銃を導入しようというのである。

6月初旬に逃亡犯条例改正案への抗議デモが始まってから8月初旬のゼネスト開始時点までに、警察は、催涙ガスやゴム弾などを大量に使って、各地の抗議市民を退散させてきた。

600人以上を逮捕し、44人を騒乱容疑で起訴した。国際法では問題にならない行為に、騒乱や違法集会の容疑を適用した結果だ。

抗議する人たちの中には、ブロックやガラス、石油爆弾などを警察に投げつける者もいたが、警察の対応は、火に油をそそいだだけのようだ。

警察は、住宅街でも容赦なく催涙ガスを発射して一人の幼児に重傷を負わせた。また、充満するガスで視界が悪いところにいた市民や記者らの頭部や脊椎にゴム弾を打ち込んだ。

抗議デモの一部に暴力行為があったとしても、治安を守る立場にある警察による過剰な武力行使は、決して容認されるものではない。

治安当局は、実戦配備に向けて放水銃を搭載した治安車両3台を導入して訓練をしてきた。車両は、1台あたり212万米ドル(約2億2千万円)だ。

染料を混ぜた水による訓練もあった。狙った相手の体に付着した色で、後にその人物の特定が可能になる。しかし、狙った相手以外の人が放水を浴びる可能性もある。色の付着は、無用な嫌がらせや容疑につながるおそれがあるし、染料など混入される化学物質には人体になんらかの刺激を与えるが、放水を浴びた人に及ぼす量を制限するなどということもできない。

狙った相手以外が放水を浴びる可能性や化学物質の混入は、いずれも深刻な人権侵害を引き起こすおそれがあり、住宅街でこのような兵器の使用は、表現の自由への脅威となる。

警察は、市民を保護するという任務を負う。抗議市民の一部が暴力に走ったからといって、過剰な力を行使していいということにはならない。治安当局は、火に油をそそぐのではなく、状況の沈静化に向けた対応をとるべきである。

アムネスティは、放水銃の使用において、次の7点を提言する。

  • 極めて例外的な状況に限定すること。
  • 合法的で必要かつ合目的であること。暴力的な人物だけを取り押さえるだけでは暴動の脅威を封じ込めなくなってしまった時のみに使用すること。
  • 決して、至近距離の相手、あるいは人の頭部を狙わないこと。
  • 決して、冷静になった、あるいは動けなくなった人物を標的にしないこと。
  • モール街や駅構内など、逃げ場が少ない建物や閉鎖的な場所では、使用しないこと。
  • もし使用する場合は、事前にその旨を周囲の人たちに警告すること。
  • 医療や法律などの専門家らの第三者団体は、当局に対して、その使用で起こり得る状況を予測しつくし、人権基準に沿った安全な使用とはいかなるものかを具体例で示すこと。

アムネスティ国際ニュース
2019年8月9日

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