- 2019年11月14日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
11月11日、香港島東部の西湾河(サイワンホー)で、警官によるデモ参加者への発砲が2件あった。1件では、丸腰のデモ参加者が、至近距離から銃弾を受け、重傷を負った。
また、警官が乗ったバイクが、猛スピードでデモ隊に突っ込み、負傷者を出す事件もあった。
デモを鎮静化すべき警官が、決して取ってはならない無謀な対応である。彼らの行動はデモの抑制などではない。報復感情に駆られた行為だ。
おしなべて強硬姿勢の警察に、警官の銃撃や暴走行為の捜査などできるはずもない。当然ながら、独立した第三者による捜査が必要だ。
当局は、丸腰の相手に発砲した警官などを、ただちに停職処分にすべきである。また、これ以上負傷者を出さないためにも、デモへの対応を見直すべきである。
これまでどのような指導を受け、今回、どんな指示を受けたのか、疑問は尽きない。警官の本来の役割は、事態を鎮静化することであり、悪化させることではない。
背景情報
今年6月、逃亡犯条例に反対するデモが始まって以降、アムネスティは再三にわたり、デモ隊への警察の対応に問題があると指摘し、第三者による捜査を求めてきた。
11月8日、警察の活動を監察する独立機関、警察苦情処理独立委員会(IPCC)の専門家委員会は、IPCCには、大規模なデモに対応するだけの捜査能力はないとの見解を示した。
アムネスティ国際ニュース
2019年11月11日
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