カンボジア:反体制派への弾圧をやめよ

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2019年11月16日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:カンボジア
トピック:

解党に追い込まれた野党、救国党のケム・ソカ党首(66才)が11月10日、自宅軟禁を解かれた。同氏は、2017年9月に根拠もなく国家反逆罪で逮捕・訴追され、昨年9月から自宅軟禁を受けていた。

外出できるようになったのは歓迎すべき動きだが、政治活動や海外渡航はいまだに禁じられている。当局は起訴自体を取り下げるべきだ。
また、自宅軟禁を解いたからといって、救国党関係者に対する激しい弾圧は覆い隠せない。

ソカ党首逮捕から2カ月後の2017年11月、内務省から「救国党はクーデターを計画している」との告発を受け、最高裁は、同党に解党命令を出した。さらに、主要党員118人の政治活動を5年間、禁止した。

海外に逃れていた救国党のサム・レンシー党首代理は8月、カンボジアに帰国する意思を表明し、11月9日、マレーシアに到着した。この帰国宣言を受けて、フン・セン政権は、各地に軍を配備し、党幹部や支持者に対する締め付けを強化し始めた。帰国支援が国家反逆行為などにあたるとして、この3カ月足らずで少なくとも救国党支持者ら57人を勾留、現在105人を起訴している。

カンボジアは反体制派の徹底弾圧という人権の危機的状況にあり、事態の改善にはよほどの取り組みが必要である。

アムネスティ国際ニュース
2019年11月10日

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