米国:移民支援のウオレンさんに無罪判決

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2019年11月29日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:米国
トピック:難民と移民

アリゾナ州の裁判所は、移民をかくまったなどの容疑に問われていた人道支援ボランティア、スコット・ウオレンさんに無罪を言い渡した。有罪なら10年の刑だった。

ウオレンさんは、自宅があるアリゾナの砂漠の町アホで、非正規移民2人に対して、食料、水、衣服などの物資を与えるなどした。この行為が3つの容疑に問われ、6月の陪審員裁判では、12人中8人の陪審員が無罪としたが、全員一致の評決には至らず審理無効となっていた。

陪審員が無罪を下した理由は単純明快で、人道支援は犯罪ではない、ということだ。トランプ政権が困難な状況にある人びとを助ける行為を処罰しようとすることに対して、「ノー」を突き付けたのである。

トランプ政権は、ウオレンさんを10年の刑で罰することで、非正規移民に対する支援は犯罪であることを見せつけ、安全を求めて入国した人びとにとって砂漠を越えられない壁にしようとした。

背景情報

アムネスティは、7月に公表した調査報告書の中で、トランプ政権は、刑事司法制度を乱用し、メキシコとの国境で移民や庇護希望者を支援する人びとを脅したり処罰したりしている実態を明らかにした。

アムネスティ国際ニュース
2019年11月20日

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