- 2020年3月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:性的指向と性自認
(C) Getty / AFP
公営住宅への入居を拒否された同性カップルが、香港政府を相手取って起こした訴訟の控訴審で、高等裁判所は3月4日、入居の拒否は憲法違反だとして、政府に再審査を命じる画期的な判決を下した。
同性カップルは一昨年3月、公営住宅に入居を申請したが、「夫と妻でなければ、入居資格はない」として申請を拒否されていた。
高裁の判決は、法の下での平等とLGBTI(レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の権利を求めるに人びとにとって、大きな勝利であり、今後、公権力による差別に立ち向かう上で強力な追い風になる。
性的指向に基づく当局の入居拒否は、あからさまな人権侵害であり、卑劣である。何人も、性自認や性指向を理由に差別を受けることはあってはならない。
この判決により、今後当局は、同性婚カップルを他の入居申請者と同等に扱わなければならなくなったのは、いうまでもない。
高裁の英断を警鐘として、香港政府は、性的指向や性自認に基づく差別を受けることがないよう、早急に法律と政策の見直しを進めるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2020年3月4日
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