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死刑廃止 - 最新の死刑統計(2016)

死刑に関する世界の数字(2017年4月11日現在)

アムネスティ・インターナショナルは2016年も、各国の死刑状況について世界規模の調査を行った。その結果、死刑を利用する件数は、世界的に見ると減少していることが分かった。

死刑執行の総数は、過去最多だった前年に比べ減少した。国単位で見ても、死刑判決を言い渡した国の数と死刑を執行した国の数のいずれも、明らかに減少した。ただし、新たな死刑判決の数は前年に比べて増えており、2014年の過去最高値を上回った。

新たに 2カ国がすべての犯罪において死刑を廃止し、1カ国が通常犯罪において死刑を廃止した。死刑の適用を制限する措置を導入した国もいくつかあり、一部の国では後退の動きがあるものの、残酷で非人道的かつ品位を傷つける究極の刑罰としての死刑は、廃止に向かっていることが確認された。

死刑執行

死刑の潮流 1997-2016

ベトナムにおける死刑の新情報

アムネスティの調べでは、2016年に世界で行われた死刑執行数は、前年に比べて37%減少した。少なくとも1,032人が処刑されたが、これは1年間の執行数が1989年以降で最多となった2015 年より、602人少なかった。このように大きく減少したものの、2016年の全執行数は過去10年間の平均より高いままになっている。この数には中国で行われた何千という執行数は含まれていない。中国では死刑に関するデータは依然として国家機密とされているためである。

イラン一国で、記録した全執行数の55%を占めている。イランに、サウジアラビア、イラク、パキスタンを合わせると、世界の総数の87%となる。イラクの執行数は前年の3倍以上に達し、エジプトとバングラデシュは2倍となった。マレーシアとベトナム(特にベトナム)については、新たな情報として、死刑の深刻さと利用範囲が執行数から推察できた。

ただしイランの執行総数は前年に比べて、少なくとも 977から少なくとも567へと、42%低下した。パキスタンでも、73%と大幅な減少を示した。インドネシア、ソマリア、米国でも執行数はかなり減っている。米国は2006年以来初めて5 大執行国から外れた。薬物致死注射に用いられる薬物の入手元の公表を求める訴訟などが続いていることが、影響したためである。

アムネスティの調べでは 23カ国で執行があり、2015年に比べて2カ国少なかった。ベラルーシとパレスチナは1 年ぶりに執行を再開、ボツワナとナイジェリアは2013年以来の執行となった。2015 年に執行があったチャド、インド、ヨルダン、オマーン、アラブ首長国連邦、イエメンの6 カ国では、2016年の執行はなかった。リビア、シリア、イエメンで法規にもとづく死刑が行われたかどうかは、確認できなかった。

前向きな動き

新たに2カ国が、すべての犯罪において死刑を廃止した。ベナンの憲法裁判所は1月21日、死刑は憲法違反だと断じた。ナウルでは、許されない刑罰であるとして死刑を排除した改正刑法が、5月12日に施行された。さらに、10月26日、ギニア大統領は、通常の犯罪に対し死刑を廃止した改正刑法を公布した。また、死刑廃止に向けた重要な前進が、チャドとグアテマラでもあった。

死刑廃止国および執行国の推移

 

日本の状況

日本では3人に死刑が執行された。3月に男女各1人、11月に男1人だった。3人が新たに死刑を宣告され、年末時点で死刑判決を受けている人の数は、141人となった。このうち、死刑確定者は129人だった。

9月7日、東京高等裁判所は、1995年のオウムサリン事件で最後に起訴された容疑者の東京地裁の有罪判決を支持し、控訴を棄却した。これにより、オウム真理教の死刑確定者13人は、いつ執行されてもおかしくない状況になった。13人は、2006年から2011年までの審理で、サリンを使った襲撃計画・実行などで有罪となり、死刑判決を受けた。

日本弁護士連合会は10月7日、死刑に反対する立場を初めて明確に打ち出し、2020年までに日本政府に死刑制度の廃止を求める宣言を発表した。

日本の死刑執行数推移

 

報告書「2016年の死刑判決と死刑執行」(日本語)を読む

 

2016年死刑執行国

2016年死刑執行国

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死刑廃止に向けた世界の動き

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