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死刑廃止 - 最新の死刑統計(2015)

2015年の死刑の適用状況(2016年4月6日現在)

2015年の死刑に関する世界の数値は、2つのまったく異なる展開を示した。一方では、4カ国が死刑を全面的に廃止し、世界的な死刑廃止に向かう長期的傾向が強まった。他方、執行数は、2014年に比べて50%以上増加しており、1989年以来アムネスティが報告した数値(中国除く)の最大値となった。

死刑執行

死刑の潮流 1996-2015

アムネスティの調べでは、2015年に世界で執行された死刑の件数は、実に54%も増加した。少なくとも1,634人の死刑が執行されたが、これは2014 年より573人も多くなった。(中国の件数は2件とした。同国では死刑に関する情報がいまだに国家機密となっている。)

アムネスティが確認したすべての執行数のうち、89%はイラン、パキスタン、サウジアラビアの3カ国で行われた。イランとサウジアラビアでは、執行数は、前年と比べてそれぞれ31%増、76%増であった。パキスタンでは2015 年に320人以上が処刑された。パキスタンについてアムネスティが記録した1年間の執行数としては最高値だったが、これは、6年間停止していた死刑執行を2014年12月17日に再開したことが影響している。

またエジプトとソマリアでも執行数が大きく増加しており、それぞれ47%増(2014年の15+件から2015年の22+件へ)と79%増(2014年の14+件から2015 年の25+件へ)となった。

2015年死刑執行国

執行があった国数は25カ国で、2014年に比べて3カ国増加した。チャドとオマーンは、数年間、執行がなかったが、再開された。2014年には執行のなかったバングラデシュ、インド、インドネシア、南スーダンでも執行があった。これら4カ国では2013年には執行があったものの、2014年には1件も執行が報告されていなかった。

2014年に執行のあったベラルーシ、赤道ギニア、パレスチナの3カ国では、2015年には執行が行われなかった。前年までと同様、アムネスティはシリアで法に基づく死刑執行を確認できなかった。

前向きな展開

2015年には、4カ国がすべての犯罪に対して死刑を廃止し、年間の全面廃止国数としては、2007年以降、最多となった。

マダガスカルは1月、すべての犯罪に対して死刑を廃止する法律を公布し、全面廃止国になった。フィジーは2月13日、スリナムは刑法改正で3 月30日、それぞれ全面的に死刑を廃止した。また、11月6日には、コンゴ共和国で死刑廃止を明記した新憲法を採択した。

年末時点では、すべての犯罪に対して死刑を廃止した国は、世界すべての国の半数を超える102カ国になった。また、世界の3分の2以上の国が、法律上または事実上、死刑を廃止した。

死刑廃止国および執行国の推移

 

日本の状況

日本では、2014年と同じく3人の死刑が執行された。執行は秘密裏に行われ、執行後に発表される。6月25日、名古屋拘置所で神田司が絞首刑となった。12月18日、裁判員裁判による最初の死刑判決となった津田寿美年が東京拘置所で、若林一行が仙台拘置支所で死刑に処された。

4人が死刑判決を受けた。年末の時点で、143人が死刑判決を受けており、うち126人の死刑は確定している。執行はいつあってもおかしくない。

日本の死刑執行数推移

 

報告書「2015年の死刑判決と死刑執行」(日本語)を読む

 

2015年死刑執行国

2015年死刑執行国

死刑廃止に向けての世界の動きを地図で見てみよう!

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