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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:新しい調査は戦争犯罪の犠牲者への希望

2009年4月 7日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府
トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは本日、ガザとイスラエル南部での最近の紛争の間になされた戦争犯罪と国際法違反の可能性について調査を行なう国連の調査団に対し、イスラエルとパレスチナの両者は全面的に協力しなければならない、と述べた。

「残忍な紛争の被害者たちには裁きと賠償を求める権利がある。これほど長く続いてきた暴力と免責の連鎖を終わらせるとすれば、両方の加害者が責任をとらなければならない。イスラエルもパレスチナも、調査への全面協力をしない言い訳はあり得ない」と、アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ部長マルコルム・スマートは述べた。

新しく任命された調査団長のリチャード・J・ゴールドストーン判事と国連人権理事会議長は最近、調査団はパレスチナ武装グループによる国際法違反も検証することで初めてその責務を全うしうると認めた。

「紛争のすべての当事者による違反行為の申し立てを調査する必要性を明確に認めたことで、リチャード・ゴールドストーンと人権理事会議長は調査団の独立性を強調し、その信頼性を大いに高めた」と、マルコルム・スマートは述べた。

「すべての当事者による戦争犯罪とその他の国際法違反の申し立てについて、権威ある独立した公平な調査を行なうことのみが、免責の連鎖を終わらせ、中東における平和と安全保障に資することができる。紛争中に両当事者によってなされた戦争犯罪や重大な国際法違反の責任を明確にするための具体的措置を国連安全保障理事会が講じてこなかったことで、犠牲者たちはひどく失望させられてきた」と、マルコルム・スマートは述べた。

調査を立ち上げることができなかった国連安全保障理事会はせめて、すべての当事者が国際的な事実調査団に全面協力するようにしむけなければならない。また、何者もこの調査を妨害してはならない、とアムネスティ・インターナショナルは述べた。

さらに、アムネスティは、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は必ず、本日彼に提出されることになっているガザ地区における国連職員と国連施設に対するイスラエルの攻撃に関する調査委員会の報告書を即座に国連安全保障理事会に提出し、その調査結果と勧告を公表しなければならない、と述べた。

国連調査委員会は、ガザ地区における国連職員と国連の建物に対する攻撃を調査するという限定された任務を請け、2009年2月12日に国連事務総長によって設立された。

独立した国際的な事実調査団は、2009年1月12日に国連人権理事会の第9特別会期で設置され、ようやく構成員が決まったところである。その責務はイスラエル軍による国際法違反についての申し立てを調査することであったが、もう一方の側による違反については言及していなかった。

背景:
2008年12月27日から2009年1月18日にかけてのイスラエルの軍事作戦「キャスト・レッド(鉛の鋳物)」で、イスラエル軍は300人の子どものほか数百人の非武装の民間人などを含めて1400人を超えるパレスチナ人を殺害し、約5000人を負傷させた。負傷者の
多くは一生残る障害を持つこととなった。数千の家屋とガザの経済インフラの多くがイスラエル軍によって破壊された。住宅地に向けてイスラエル軍が発射した白リン弾によって火傷を負った被害者たちは今も次々と亡くなっている。最近では、ガーダ・アブ・ハリマが先週、亡くなった。彼女はガザ地区北部の自宅で1月4日に白リン弾によって火傷を負った。その攻撃では義父と4人の子どもたちが殺され、他に数人の身内が負傷した。

同じ時期にハマスと他のパレスチナ武装グループは、イスラエル南部の町や村に向けて集中的かつ無差別にロケット弾を発射し、3人のイスラエル民間人を殺害、数十人を負傷させ、数軒の家屋を破壊もしくは損傷した。

先月、「キャスト・レッド」作戦に参加したイスラエル兵士たちが明らかにしたところでは、彼らの仲間のなかには故意あるいは無分別に非武装のパレスチナ民間人を殺害したり、むやみに財産を破壊した者があったという。この申し立ては、明らかに通り一遍の調査の後に、イスラエル軍法務長官によって直ちに否定された。一方、進行中のアムネスティ及びイスラエルとパレスチナの人権団体の調査では、イスラエル軍とパレスチナ武装グループの両者が戦争犯罪と思われるものを含む重大な国際法違反をおかしてきた証拠をみつけている。この中には、民間人と民間施設への直接、無差別、国際人道法の均衡原則に反した過剰な攻撃、医療関係者を標的とした行為、負傷者への医療行為の妨害、建て込んだ民間人居住地域への白リン弾や砲弾などの無差別兵器の使用、人間の盾の使用、そして財産のむやみな破壊などが含まれている。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年4月7日

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