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タイ:死刑執行の再開は一歩後退

2009年8月26日
国・地域:タイ
トピック:死刑廃止
アムネスティ・インターナショナルは、司法の名の下の国家による殺人である死刑を各国が次々と放棄するなかで、6年間にわたり執行が中断されてきたタイにおいて死刑が再開されたことを非常に残念に思う。

2009年8月24日、2人の男性が、タイ中部のバンクワン刑務所において、薬物注射により処刑された。

ブンディット・ヤレンワニット(45歳)とイラワット・ポームプレウク(52歳)は、2001年3月29日に薬物の不正取引により有罪となり、死刑判決が出された。伝えられるところによれば、死刑執行の通知は、執行のわずか60分前に行われた。

タイでは死刑判決は出され続けていたものの、6年間1人も死刑を執行されていなかった。このことは死刑廃止運動にとって、死刑廃止に向けたアジア地域からの明るい兆候として歓迎されていた。

最近10カ月で、国連総会において死刑執行停止を求める決議が圧倒的な支持を得て採択され、ブルンジやトーゴ、米国のニューメキシコ州では死刑が廃止された。タイ政府はそうした動きに続き、自国の死刑制度について早急に再検討を行うべきである。

死刑に犯罪抑止力があるという証拠はない。タイ政府は死刑制度を廃止し、国際的な潮流に加わらなければならない。

背景情報:
タイにおける最後の死刑執行は2003年であり、4人が薬物注射によって処刑された。これは、タイでの薬物注射によるはじめての処刑であった。タイでは同年に、それまでの銃殺に代わり薬物注射による処刑が導入された。

国連の自由権規約委員会は、2005年、タイ政府の報告書に対する勧告の中で、タイにおいて死刑の適用対象が最も重大な犯罪に限定されておらず、薬物取引にも適用されていることに懸念を表明した。

アジアでは、16カ国で、いまだに薬物関連犯罪に死刑を適用する法律がある。同地域の多くの国においては、死刑に関する情報が一般には公開されていないため、薬物犯罪でどのくらいの死刑判決が出されているのか正確に数えることはできない。しかし、インドネシアやマレーシア、シンガポール、タイにおいては、薬物犯罪で有罪とされた人びとに対して、高い確率で死刑判決が下されていると報告されている。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年8月26日

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