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シリア:世界全体でシリア難民の5%を受け入れるよう要請

2014年12月11日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:シリア
トピック:難民と移民

人権・人道団体は、世界各国に対し全体で2015年の末までにシリア難民の5%を受け入れるように要請する。

アムネスティを含む30以上の国際団体は、12月9日の国際会議(ジュネーブ)に出席する各国政府に対し2015年末までに、現在近隣諸国に留まるシリア難民の少なくとも5パーセント(18万人)に庇護の手を差しのべるよう求めている。

各国は、国連高等難民弁務官(UNHCR)が招集するこの会議でシリア難民を第三国定住か別の形での人道的受入れを提供するかを表明する。

シリアの紛争を逃れて近隣諸国へ入るシリア人は、今年末時点で359万人にのぼると推定される。国際社会がこれまでに表明した受入れ数は、この数字の2%にも満たない。

過去3年半にわたり、近隣諸国は途方もなく寛容だった。しかし受け入れの負担がインフラと公共サービスに重くのしかかってきている。

トルコとレバノンはそれぞれ100万人以上の難民登録を受け入れてきた。レバノン住民の4人に1人がシリア難民である。ヨルダンは61万8000人以上を受け入れ、イラクは数百万の自国民が国内難民となっているのに加え、22万5000人を受け入れている。

財政的に厳しくなる中、苦難を背負わされるのは難民とその受入国だ。さらに、近隣諸国の国境閉鎖で、紛争で国外へ逃れることができないシリアの人々もまた犠牲者だ。

「かつてなく弱い立場のシリア難民は、ますます絶望的な状況に置かれています。
病気の子どもたちは治療が受けられずに死亡する危険性があり、生き延びることすらできない人が何人もいます。人道的支援だけが選択肢ではありません。今こそ富める国が立ちあがり、2015年末までにシリア難民の5%に救いの手を差しのべるべきです」とセーブ・ザ・チルドレンの最高責任者のジャスティン・フォーサイスさんは語る。

「これは第二次世界大戦以降最悪の危機です。何百万人もの市民が難民となり、そのほとんどが女性と子どもなのです」とオックスファム・イギリス事務局長、マーク・ゴールドリングさんは話す。
「ジュネーブに集まる各国が迅速に対応し、いまだかつてない弱者の難民の生活を変えるために心底必要な国際社会の結束を示すことを期待しています」

5パーセントはわずかな数字だが、来年末には少なくとも18万人が未来と安全への希望を手にする。国連難民機関が確認したところでは、その人びとの中には拷問の犠牲者、重病人、危険が差し迫っている子どもや女性もいる。

これら深刻な弱者への第三国定住あるいは人道的配慮による受け入れは、シリアの近隣諸国が難民を受け入れ、支援、保護のために負担している一時的な費用の軽減にもなる。

「国際社会が結束していないため、近隣諸国は国境の規制を強化しています。絶望的なシリアの市民は戦争から逃れることができません。富める国は受け入れを拡大し、同時にシリア近隣国への支援を増やすことで、近隣国が国境を開いておけるようにすることも必要です」とノルウェー難民評議会事務総長、ジャン・エゲランドさんは言う。
「たまたまシリアと国境を接していないからといって、無関係だという責任逃れはできません」

NGO連合は、湾岸諸国やラテンアメリカ地域などの、これまで難民の受け入れに関与してこなかった国々も、第三国定住や人道的配慮による受け入れを表明するよう呼びかけている。

さらに、各国は2015年には、シリア難民の支援にずっと革新的な手段を取ることもできる。例えば、労働許可や大学教育を受けられるようにすること、また1951年の難民条約に沿った充分な保護の提供などだ。

アムネスティ国際ニュース
2014年12月9日

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