アムネスティ日本は、8月3日(金)の死刑執行に対し、これに強く抗議する声を直ちに発するために、同日、参議院議員会館で抗議記者会見を行いました。

記者会見には、アムネスティ日本の若林事務局長、監獄人権センター事務局長の田鎖弁護士、また、福島みずほ参議院議員が出席されました。

田鎖弁護士は、国民的議論を進めるどころか、政務三役会議での閉鎖的な姿勢のまま、今回のように執行を続けるなど、法務省が定期的な死刑執行状況を作り出している、と抗議しました。

若林事務局長は、民主党が死刑の存廃を含めた議論を進める政策を掲げていたにもかかわらず、議論を進めずにいる状況を批判。国際社会の死刑廃止に向かう状況を踏まえ、政府は、国際社会での名誉ある地位を得るべく真剣に努力すべきだと述べました。

福島参議院議員は、かねてから主張していた内閣府が行った世論調査の質問項目に対し異議を唱え、改めて死刑廃止の必要性を強調しました。

また、「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90からの抗議声明も代読。
最後に、出席した記者からの質疑応答があり、記者会見を終了しました。

記者会見後、法務省前にて抗議行動を行いました。


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開催日 2012年8月3日(金)
場所 記者会見:参議院議員会館地下1階 B108会議室
抗議集会:法務省前

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