2012年9月14日(金)、国連グローバル・コンパクトの関西分科会で、CSRを担当している谷口職員が、『世界は果たして「資源の呪い」を克服できるのだろうか』と題する講演会を行いました。

豊富な資源産出国であるにもかかわらず、なぜ、アフリカのいくつかの国は最貧国のままなのでしょうか。

世界はこうした「アフリカのパラドックス」に対して、いま、何をしようとしているのか、また企業として何が求められているのかについて、話をしました。

  • ナイジェリアの原油流失事故
  • パプア・ニューギニアで起こった金鉱山での強制立ち退きの問題
  • ペルーの銅鉱山で起こった反対派住民への弾圧
  • インドのボーキサイト採掘における環境破壊

世界中で起きているこれらの事例とあわせ、米国の金融規制改革法案の中に織り込まれたコンゴ民主共和国産出の紛争鉱物を調査しようとする世界的な動きなどの話は、関西の企業としても、決して他人事ではなく、皆さん熱心に耳を傾けていました。

紛争の火種になるような鉱物の取引に手を染め、収益の増大を図ることをよしとする企業は、持続可能性から見ても問題があると思われてしまいます。

世界的な取り組みから、今の動きを述べるとともに、日本の企業の取り組みも紹介いたしました。

アムネスティ・インターナショナル日本は、グローバルな舞台で活動する企業が考えなくてはならない人権問題をテーマに、研修、ワークショップ、講演などを行っています。

企業の人権研修などの詳細は「企業の方へ」をご覧ください。

企業の社会的責任についてもっと詳しく知る

開催日 2012年9月14日(金)