東日本入国管理センターで、全被収容者に血液検査・尿検査が行われることになりました。

アムネスティ日本もメンバー団体である「牛久面会ネットワーク」は、毎年2回、東日本入国管理センターの所長と交渉の場を持っています。その中で常に問題提起をしているのが、医療にまつわる問題です。前回の交渉から2ヶ月弱経ちますが、前向きな前進がありました。

改善された事項

東日本入国管理センターに入った被収容者は、収容所に入ってすぐ、健康診断を受けます。2012年11月14日以降は、その健康診断の項目に、血液検査と尿検査が加わります。さらに、長期収容者に対しても、前回の検査から1年経過した者に対しては、血液検査と尿検査が行われるようになります。

被収容者の健康

被収容者たちは、運動が運動できる時間は制限されており、狭い空間の中で一日を過ごさなければなりません。その結果、筋肉の萎縮を招き、腰痛が悪 化されることもあります。さらに、厳しい規則のもとで管理され、異なった文化と言語をもつ外国人同士が同じ部屋にいることで、ストレスは増大し、さまざまな身体の不調に繋がります。

二つの検査が導入されたことにより、より早く的確に、被収容者の病状を把握し、悪化する前に処置ができるようになります。このような改善は歓迎すべきことですが、まだまだ残された課題も多いです。

入管収容施設の問題に関心を持った方は、ぜひ元被収容者から直接話を聞くことができる、以下のセミナーに足を運んでみてください。


▽関連イベント:外国人収容所と難民 ―知られざるその実態―
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2012/1130_3615.html

▽関連情報:東日本入国管理センター所長に面会しました!(2012.9.20)
https://www.amnesty.or.jp/hrc/2012/0925_3460.html

▽日本の難民問題についてもっとよく知る
https://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/refugee_in_japan/