5月31日(土)、早稲田大学において、連続講演会第一回「難民から学ぶ世界と日本:ゼロに近づく難民認定率」を開催しました。

この講演会は3か月連続で開催される予定で、早稲田大学国際教養学部の陳先生にご協力をいただいています。当日は41名の方にご来場いただき、とても活気にあふれた講演会となりました。

アムネスティ日本、難民チームのコーディネーターが報告します。

その一回目となる今回は、全国難民弁護団連絡会議事務局の杉本大輔さんとミャンマー出身のチョウ・チョウ・ソーさんをゲストとしてお招きし、杉本さんには「日本の難民認定率の推移と認定制度の運用状況」を、そしてチョウ・チョウ・ソーさんには「ご自身が難民認定を受けた経験」などをお話しいただきました。

講演会はアムネスティ日本の職員山口のあいさつから始まり、次に杉本さんから日本の難民認定制度の運用状況をご説明いただきました。難民認定までの厳しいプロセスと世界各国と比較して、異常とも言えるほど低い難民認定率を明快にご説明され、参加された方も真剣に聴き入っていました。

休憩を挟んでアムネスティのインターンからミャンマーについての説明があり、次にチョウ・チョウ・ソーさんのお話を伺いました。難民認定を受けるまで非常に苦労されたはずなのですが、穏やかな人柄のせいかあまり悲壮な印象を受けず、会場もじっと耳を澄ましてお話をに聞き入っていました。日本での生活や母国ミャンマーで教師になる夢を語るチョウ・チョウ・ソーさんは、とても若々しく見えました。

最後の質疑応答では、予定終了時刻間際まで多くの質問が出ました。参加人数から考えるとかなり活気のある講演会だったのではないかと思います。ご来場いただきました方々、陳先生、杉本さん、そしてチョウ・チョウ・ソーさんに厚くお礼申し上げます。
 

連続講演会「難民からまなぶ世界と日本」に、ぜひご参加ください。

hrc_20140531.jpg 会場の様子。ほぼ満席で、活気にあふれていました。
 

開催日 2014年5月31日(土)
開催場所 早稲田大学7号館405教室
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 難民チーム
協力 移住労働者と連帯する全国ネットワーク(移住連)
カトリック東京国際センタ ー(CTIC)
カトリックさいたま教区
カラバオの会
全国難民弁護団連絡会議
難民移住労働者問題キリスト教連絡会(難キ連)
無国籍ネットワーク

 

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