6月28日土曜日、早稲田大学にて連続講演会「難民からまなぶ 世界と日本:日本とアフリカを結ぶもの~あるコンゴ難民の視点」を開催しました。

第2回目となる今回は、5月31日に開催された前回を上回る多くの方にご参加いただき、雨天にもかかわらず、44名の方がご来場くださいました。

アムネスティ日本、難民チームのコーディネーターが報告します。

今回の講演会では、元UNHCR職員で立教大学特任准教授の米川正子先生とコンゴ難民のMさんをお招きし、お話を伺いました。

担当職員のあいさつのあと、まず、米川先生からコンゴ東部の紛争状況をご説明いただきました。
2人の大統領の比較や、ルワンダなど近隣諸国との関係、そして資源を目的とする大国の思惑など、紛争の歴史的背景まで踏み込んだお話は、現地を経験した方ならではの説得力がありました。

次に、コンゴ難民のMさんには、ご自身が難民として日本に来られた理由と、その後について語っていただきました。
教職に就かれていたMさんは、母国で生命の危険に晒されました。そして逃れて来た日本では、確信持って申請した難民認定がなかなか認められません。
そんな非常に憤りを感じるお話を、しかし穏やかなフランス語で語っていたのが印象的でした。

休憩を挟んで設けられた質疑応答の時間では、皆さんにたくさんの質問をあげていただくことができ、有意義な講演会に出来たのではないかと思います。

最後に、講演会にご協力頂いた早稲田大学の陳先生、米川先生、Mさん、ご来場いただいた皆さまに、あつくお礼申し上げます。

連続講演会第3回「難民からまなぶ世界と日本」が、下記の日程で開催されます。ぜひご参加ください。

 

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会場の様子。皆さん真剣に米川先生のお話に耳を傾けていました。

 

開催日 2014年6月28日(土)
開催場所 早稲田大学7号館405教室
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 難民チーム
協力 移住労働者と連帯する全国ネットワーク(移住連)
カトリック東京国際センタ ー(CTIC)
カトリックさいたま教区
カラバオの会
全国難民弁護団連絡会議
難民移住労働者問題キリスト教連絡会(難キ連)
無国籍ネットワーク

 

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