9月14日~23日、『死刑囚絵画展』を東京渋谷のギャラリー大和田で開催しました。

この絵画展では、「死刑廃止のための大道寺幸子基金」が持つ全作品367点が、初めて一斉に展示され、10日間で3,962人もの方にお越しいただきました。アムネスティ日本 死刑廃止チームのメンバーの報告です。

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一枚一枚の作品をじっくり鑑賞される方が多くいらっしゃいました。

死刑囚というのは、普通に生活をしている人にとっては遠い存在かもしれません。そんな彼ら/彼女たちの絵画を観るために、約4,000人のたくさんの方が来場されたことに、とても驚きました。絵画の前で立ち止まり動かなくなる人や全作品をゆっくりとみて回る人など、多くの人に深い感銘を与えたことはまちがいありません。

ご来場の際にお願いしたアンケートにも、1,000人近くの方にご回答いただきました。一部をご紹介します。


「今までは(死刑が)必要だと思っていたが、今日の展示をみて、もう少し考えてみようと思いました(40代)」

「死刑囚の方々の心情を絵画を通して感じることができ、以前は死刑は必要という意識が高かったのですが。この企画はコトバで訴えるより強いモノがあります!!(30代) 」


アンケートを拝見し、「今までは死刑について考えてもみなかった」という方が、たくさん訪れてくださったように感じました。と同時に、『死刑囚絵画展』には、何か言葉では言い表せない、私たちの心に深く突き刺すものがあるに違いないということを、改めて実感しました。

裁判員裁判で死刑が宣告される時代になった今日、いつ裁判員になるかも知れないというのに、私たちは死刑制度について何を知っているでしょうか。

死の恐怖と日々向かい合っている死刑囚のことを知ることが、その一歩となることを、この『死刑囚絵画展』は、私たちに深く教えてくれたように思います。

開催日 2014年9月14日(日)~23日(火)
開催場所 東京渋谷ギャラリー大和田
主催 死刑囚絵画展運営委員会
共催 アムネスティ・インターナショナル日本
死刑廃止のための大道寺幸子基金
死刑廃止の国際条約を求めるフォーラム90

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