2012年5月、ビルマ西部らカイン州で仏教徒の女性が強かん、殺害され、その数日後に報復として、イスラム教徒が撲殺されました。その事件は、宗教グループ間の激しい暴力への応酬へと発展します。
事件が起きた地域のイスラム教徒コミュニティのリーダー的存在であるトゥンアウン医師は、暴力をやめさせるよう警察に協力してほしいと地元当局から要請されました。そして警察に呼ばれ、モスクに行って集まって人びとを落ち着かせるように頼まれました。
その通りにした彼は、なんと暴力を扇動した罪で逮捕されました。暴動の責任を誰かにとらせたかった当局は、イスラム社会のリーダーという、助けを借りたのと、まさに同じ理由でトゥンアウンさんに罪を着せたのです。そして弁護士も選べないような不当な裁判で、17年の刑が下されました。
アムネスティは世界中で釈放を求める緊急行動(UA)を展開しました。
2013年のライティングマラソンでは、トゥンアウンさんの釈放を求める声が世界中で上がった。
2013年のライティングマラソンでは、12万以上の署名や手紙がビルマ当局に届けられました。
2014年6月、大統領恩赦で刑期が大幅に短縮されたという嬉しいニュースが飛び込んできました。そして2015年1月、ついに釈放されたのです!
みなさんの行動がトゥンアウンさんの自由につながりました。どうもありがとうございました!