2015年1月24日(土)・25日(日)、アムネスティ・フィルム・フェスティバル2015を都内ヤクルトホールにて開催しました!2日間でのべ700名を超えるたくさんの方にご来場いただきました。インターンの平井が報告します。

今年は全8作品を上映、全てドキュメンタリーでした。

日本初公開の『禁じられた声』や、『Call me Kuchuウガンダで、生きる』、『我々のものではない世界』などの劇場未公開を中心に、DVDレンタルでは観ることのできない、アムネスティならではの希少作品を中心に上映しました。

映画の上映中、会場からは、笑い声や時にはすすり泣きなどが聞こえ、多くの方が映画に共感していた様子がうかがえました。

特に印象に残っているのは、『SAYAMA見えない手錠を外すまで』を上映した映画祭初日、偶然にも、映画のテーマである狭山事件に関連し、”第3次再審請求審で検察側が弁護側に証拠リストを開示した”というニュースが飛び込んできた時のことです。上映後、司会者がこのグッド・ニュースを来場者に伝えると、会場はあたたかい拍手で包まれました。

また、2日目に上映された『60万回のトライ』の上映前には、映画の中でも出てきた学校の生徒さんが来場しているのを見て、とても心が温まりました。

両日ともにトークイベントを開催!

遠藤まめたさん遠藤まめたさん

早川由美子監督早川由美子監督

朴思柔(パク・サユ)、朴敦史(パク・トンサ)監督朴思柔(パク・サユ)、朴敦史(パク・トンサ)監督

【1日目(24日・土)】

上映作品『Call me Kuchu ウガンダで、生きる』の日本語翻訳メンバーであり、自主上映を推進されている遠藤まめたさんがゲストとして登壇されました。

トランスジェンダー当事者として、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス(LGBTI)の人びとをとりまく世界や日本の状況はどうなっているのかなど、いろいろな視点からお話いただきました。

【2日目(25日・日)】

上映作品『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』の早川由美子監督をゲストにお招きし、ブライアンとの出会いや最初にどうやって取材をお願いしたのか、撮影中の秘話、そして監督が作品に込めた思いなどを語っていただきました。

そして25日には、さらにサプライズゲストが!

『60万回のトライ』の朴思柔(パク・サユ)監督、朴敦史(パク・トンサ)監督が舞台挨拶のため、会場に来てくださいました。

映画上映以外にも、盛りだくさんな楽しい企画が!

ベトナム風サンドイッチ「バインミー」ベトナム風サンドイッチ「バインミー」

拷問鬼退治クイズ拷問鬼退治クイズ

お昼の時間にはロビーにて、ベトナム風サンドイッチ「バインミー」の販売を行いました!両日ともに即完売で、大人気でした。

また、アクション・ブースではアムネスティが現在取り組んでいる"拷問廃止キャンペーン"にちなみ、「拷問鬼退治クイズ」を実施しました。

拷問という少し重いテーマにも関わらず、たくさんの方にご参加いただき、また、今でも世界中で行なわれている拷問の実態を知っていいただくことができました。

2014年の人権ニュースをまとめた写真展示も、時間をかけて観て下さる方が多く、今まで興味がなかった人権問題に関心を抱いていただけたかな、と思います。

平和を願う声たくさんの声

感想掲示板

会場の中に設けられた感想掲示板には、映画中の人びとの幸せや平和を願う声が多く寄せられました。一部をご紹介します。

「難民、多様性、表現の自由、差別、、、。たくさんのことを考えさせていただく良い機会になりました。」

「いかに自分自身が世界に対して無関心で無力化を思い知らされた。自分にできる事を着実にじっくりと積み重ねながら、世界から目をそらさないように生きていきたい。」

紛争や差別が世界中で日常的に起きているとわかっていても、その状況下で生きる一人ひとりの姿や声は届きにくいのが現状です。それらを私たちに伝え、向き合う機会を与えてくれる映像の力はすごいと改めて感じました。

映画祭を終えて

hrc_aff2015_08.jpg集合写真

映画祭の終了後に行われた打ち上げには、早川由美子監督も参され、映画祭開催までの心配事や当日の面白ハプニングなど、いろいろなお話をおうかがいすることができました。お酒を片手に笑い合っていので、「あっ」という間に終わってしまいました。

一年間、ボランティアの方や職員と共に、仕事や学業に追われながら準備をしてきたアムネスティ映画祭。準備はとても大変でしたが、終わってしまうととても寂しく感じます。が、映画祭はまだ終わっていません!今月末には反省会を開いて、来場者の皆さまからの厳しいご指摘や要望、運営側として感じたことなどを共有して、次回に活かしていく予定です。

 

ゲストとして登壇していただいた遠藤まめたさん、早川由美子監督、舞台挨拶でご登壇いただいた、朴思柔(パク・サユ)、朴敦史(パク・トンサ)監督、そして来場者の皆さま、ありがとうございました!

★映画祭実行委員PRチーム(ボランティア)のブログはこちら
(ボランティアならではの裏話も!)

 

開催日 2015年1月24日(土)、25日(日)
開催場所 ヤクルトホール
主催 アムネスティ・インターナショナル日本

ヒューマンライツ・サポーターになりませんか?