反逆罪と職権乱用罪で20年の刑を科せられたエルキン・ムサエフさんが、11年の獄中生活からようやく解放されました。
 

<エルキンさんからの感謝の言葉>

アムネスティの皆さんに、そして苦しい時期に私と家族を支えてくれたすべての人に、心からお礼を申し上げたい。釈放という大きな勝利を手にしたのは、皆さんのおかげです。

手紙を受け取ってからは、軽微な作業に移されるなど、刑務所側の態度が変わりました。父の話では、私の件に関する国際社会の見方も変わったそうです。

この勝利は私だけのものではありません。不当に囚われた他の人たちにも、希望と闘う勇気をもたらしたのです。本当にありがとうございました。---エルキン・ムサエフ

 

エルキンさんはウズベキスタン国防省の元職員です。国防省を辞めた後は、NATO(北大西洋条約機構)に勤め、その後、UNDP(国連開発計画)で 働いていました。

エルキンさんは2006年、空港で突然国家保安局に拘束されました。鞄から麻薬が出てきたというのが理由でしたが、見つかったのは機密情報の入 ったCDだと話が変わり、スパイ容疑がかけられました。エルキンさんによれば、CDは国家保安局職員が入れたものだということでした。10日間尋問 され、容疑を認めないと麻薬密売かイスラム過激派のテロリストとして起訴すると、脅されました。それから1ヵ月にわたり、昼間は殴られ、夜は尋 問という毎日が続いたそうです。白状しないと家族の身が危ないぞ、とも言われました。

拷問、虐待に耐えかね、家族に手は出さないという条件でエルキンさんは自白の供述書に著名をしてしまいます。そして、3つの裁判で、NATO加 盟国のスパイであり、また国連資金を濫用したなどで、実刑判決を受けました。有罪の決め手は拷問による自白でしたが、拷問の申し立ては却下さ れました。治療を要するほど脳を損傷したにもかかわらずです。

あまりの不当さに憤った世界中のアムネスティの会員・サポーターは、2014年のライティングマラソンで、ウズベキスタン政府にエルキンさんの 釈放と拷問の調査を求めました。ニュースレターでも2014年9・10月号のワールドワイド・アピールでこのケースを取り上げました。

2017年8月、エルキンさんが釈放されました!大統領の命令でした。みなさんの声が政府を動かしたのです!

釈放されたエルキンさんとアムネスティのメンバー釈放されたエルキンさんとアムネスティのメンバー

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