2017年12月、アヘド・タミーミさんはイスラエルによる占領が50年続くヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍の兵士2人に平手打ち、蹴りなどを加えたとして逮捕・起訴されました。
その後、3月に軍事裁判所から禁錮8カ月と罰金5,000シェケル(約15万円相当)を言い渡され、刑に服していましたが、7月29日、予定より21日早く釈放されました。
アムネスティは世界中でタミーミさんの釈放を求めて署名活動を行いました。その結果、当初、懲役10年を言い渡される可能性がありましたが、禁固8カ月に、そして予定より21日早い釈放となりました。署名にご参加くださった皆さまのおかげです。ありがとうございました!
タミーミさんは釈放されましたが、被占領ヨルダン川西岸地区では、まだまだたくさんの子どもたちが不当に拘束されています。地元の人権団体によると、その数は350人に及びます。多くは、イスラエルによる長年の占領、抑圧的な政策に抗議した者で、暴力を用いていない平和的な行動さえも罪に問われ、罰せられています。
こうした不当に投獄されている他の子供たちも速やかに解放されるべきです。アムネスティは引き続き、この問題を注視していきます。