「獄中で過ごした約3年間、私は毎日、魂の一部を失い、再び人生を取り戻して自由になるという希望を失いつつあるように感じていました。刑務所の中で絶望に打ちひしがれていたとき、唯一、希望を与えてくれたのは、人びとがまだ私を覚えていて、私の自由を要求しているという知らせでした。
私を守るためにエジプトの国内外から活動してくれたすべての人に感謝したい。特にアムネスティ・インターナショナルのみなさんには、真っ暗闇の中で太陽のような光を放ってくれたことに、言葉では言い表せないほど、感謝しています。
私たちは不当に囚われた人びとについて語り続ける必要があります。不正義から解放されるという希望になるからです。みなさん、ありがとうございました。」--- イブラヒム・エズ・エルディン
エジプトの人権NGO「権利と自由委員会(ECRF)」の調査員イブラヒム・エズ・エルディンさんは、2019年6月から当局に拘束され続けていましたが、2022年4月に釈放されました!
イブラヒムさんは帰宅途中に逮捕され、秘密裏に拘禁され、仕事内容とECRF についての情報を引き出そうとする警察から拷問を受けました。その後、まったく根拠のないテロ関連の容疑をかけられ、その捜査のためという名目で勾留されました。2020年12月27日に裁判所が保釈を命じましたが、釈放はされず、代わりに最高国家治安検察によって新たな容疑をかけられました。「テロリストグループに属している」というものです。この容疑にも、まったく根拠はありませんでした。また、イブラヒムさんは拷問と刑務所の劣悪な環境で健康状態が悪化してしまいましたが、医療措置は受けられませんでした。
アムネスティは、世界中でイブラヒムさんの釈放を求めてきました。日本では2020年にオンライン署名も行いました。正式に起訴されることもなく、34カ月も拘束され続けてきたイブラヒムさんが、4月26日、ついに釈放されました!アムネスティをはじめとする世界中の声が、彼の自由をもたらしたのです。
イブラヒム・エズ・エルディンさんのために声をあげてくださった皆さん、ありがとうございました!
あなたの署名には力があります!
一人ひとりの力は小さくても、たくさん集まれば、政府や当局を動かす大きな力になります。署名にご協力を、どうぞよろしくお願いします。