家族と再会したベルナルド・カアル・ソルさん

家族と再会したベルナルド・カアル・ソルさん

「世界中のアムネスティのみなさん、本当にありがとうございます。36年に及んだ紛争で、グアテマラの司法はかつてないほど危機的状況にあります。人権のために活動する人たちへの弾圧も非常に厳しい。私は川を守ろうと声を上げただけなのに、犯罪者にされて投獄されました。拷問の苦痛と先が見えない不安を抱えた日々でした。でも、みなさんが自由への希望を与えてくれました。そして今、私は自由です。娘たちと妻と一緒なのです。みなさん一人ひとりに感謝を伝えたい。

私が受けた不当な扱い、私を罪に陥れた行為は、まだ正されていません。私だけでなく、ラテンアメリカでは人権活動家が攻撃されています。それを変えるために、私や仲間は世界中で声を上げ続けていきます。これからも応援してください。」--- ベルナルド・カアル・ソル

グアテマラ北中部の先住民族マヤ・ケクチの人びとにとって神聖な川での水力発電所建設中止を求めたために、いわれのない罪を着せられたベルナルド・カアル・ソルさんが、2022年3月に釈放されました!

2015年、水力発電所の建設を知ったケクチの人びとは、先住民族との十分な情報に基づいた事前協議がなかったことなどに対し法的措置をとることを決め、ベルナルドさんはその代表として建設中止命令を出すよう最高裁判所に求めました。2017年1月、最高裁判所は企業に対し建設中止と住民との協議を命じました。企業側は憲法裁判所に異議を申し立てましたが、憲法裁判所も発電所建設はケクチの人びとの権利を侵害していると判断します。

その1カ月後、発電所建設を請け負っていた会社の作業員と弁護士が、2年前に先住民族に襲われて機材を盗まれた、襲撃を指揮したのはベルナルドさんだと告訴しました。そして2018年11月、確たる証拠がないにもかかわらず、ベルナルドさんは窃盗と監禁の罪で、7年4カ月の実刑を言い渡されてしまいました。

アムネスティの取り組み

アムネスティは不当に投獄されたベルナルドさんの釈放を求めて、世界中で請願活動を行ってきました。2021年のライティングマラソンでも彼のケースを取り上げました。こうした動きもあり、2022年3月24日、判事がベルナルドさんの釈放を命じました。

ベルナルド・カアル・ソルさんのために声をあげてくださった皆さん、ありがとうございました!

ライティングマラソン2021の様子

ライティングマラソン2021の様子

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