ヨウニス・アブデルサラムさん
ヨウニス・アブデルサラムさん

イエメンの首都を制圧し北部を実効支配する武装勢力フーシ派に拘束されていたジャーナリストのヨウニス・アブデルサラムさんが、2022年12月に釈放されました。

2021年4月、ヨウニスさんが外出したきり行方がわからなくなりました。その後、フーシ派の治安・諜報機関のもとで3カ月以上も拘束されていたことがわかりました。「外国系団体との接触」という根も葉もない容疑をかけられていましたが、正式な起訴もないまま、拘束され続けました。フーシ派に平和的に抗議したために拘束されたのだと、彼の兄は考えています。

2022年1月、ヨウニスさんの拘束は恣意的だとして、彼の弁護士が検察当局に釈放を求めましたが、受け入れられませんでした。その1カ月後、治安・諜報機関は家族に対し釈放のためにお金を要求しました。家族はお金を支払いましたが、ヨウニスさんは釈放されず、それどころか、彼の事件が送検されることになったと知らされました。

ヨウニスさんは、定期的に診療と投薬を必要とする精神衛生上の病を抱えていますが、適切な治療を受けられていませんでした。面会した家族によると、症状が悪化していたそうです。

アムネスティはヨウニスさんの釈放を求めて、日本を含め世界中で緊急行動(Urgent Action)を行いました。

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