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イラン:今回の延期で未成年時犯罪者の処刑に終止符を

2008年6月11日
国・地域:イラン
トピック:死刑廃止
本日予定されていた2人の未成年時犯罪者の死刑執行が1カ月間延期された。アムネスティ・インターナショナルは同日、この執行延期を、未成年時犯罪者の処刑という悪しき慣習を終わらせる最初の一歩とすべきであると述べた。

「私たちはイランに対し、未成年時犯罪者に対する処刑を今こそきっぱりと終わらせるよう求める。少なくとも85人の被疑者が未成年時の犯罪によって死刑判決を受けている。イランは未成年者に対する死刑を禁止する国際条約に署名しているのであるから、この85人の未成年者に対する死刑判決はそもそも下されるべきではなかった」とアムネスティは語った。

ベフヌード・ショジャイーとモハマド・フェダーイは、計画殺人で有罪となり、キサース刑、つまり同害報復刑の判決を言い渡された。これは死刑にあたる。2人とも、殺意はなかったと主張している。

さらに、未成年時の犯罪によって6月25日に死刑執行の予定となっている、現在21歳のサイード・ジャジーについてもアムネスティは憂慮している。

先の2人の執行の延期は、6月10日火曜日、アヤトラ・マハムード・シャハルディ司法長官によって決定された。まさに執行予定日の前日だった。さらに少なくとも8人が、6月11日水曜日にテヘランで執行予定だという情報をアムネスティは受け取っている。この8人の罪状はわかっていない。

イランは国際法を守る義務がありながら、その裁判手続きが国際基準を満たしていないことに対し、アムネスティは長年にわたり懸念してきた。

6月7日に公開されたモハマド・フェダーイの手紙には、拘禁中に蹴られたり拷問されたりしたこと、それを逃れるために、ある晩、内容を知らないまま自白調書に署名することに同意したことなどが書かれていた。

手紙にはこう書かれている。「私は21歳と若く、刑務所に入った時には16歳でした。それまで、他のティーンエイジャーと同じく、私もまだ子ども時代の夢に生きていたのです」。また、次のようにも書かれていた。「私は繰り返し殴られ、鞭で打たれました・・・。そして天井から吊るされ、生きる希望のないままに放置されたのです」。

アムネスティは、犯罪被疑者を公正な手続きによる裁判にかける権限と責任が国にあることを理解しているが、あらゆる場合における死刑に対して反対している。

「私たちは、イラン指導部、司法当局、新しい国会議員に対し、イランが死刑の適用に背を向けた世界の潮流に加わることを保証するよう求める。2007年12月18日には、全世界的な執行停止を求める国連総会決議によって、国際的な流れがはっきりと示されている」とアムネスティは述べた。

背景:
1990年以降、イランでは少なくとも30人の未成年時犯罪者が処刑されている。2007年には7人、2008年には少なくとも1人が処刑された。現在少なくとも85人の未成年時犯罪による死刑囚がいることがわかっているが、実際はさらに多いのではないかとアムネスティは危惧している。

イランは自由権規約(ICCPR)および子どもの権利条約(CRC)の締約国である。これらの条約は、18歳未満の時の犯罪について死刑を言い渡すことを禁止している。

イランの刑法第206条(b)では、「たとえ殺意がなくても、実質的に生命に危険を及ぼすような行為を故意に行なった場合」には、計画的な殺人とみなされる。

処刑を求める権利、あるいは殺人者を許す権利は被害者の遺族にある。有罪判決を受けた者は、国家による恩赦や減刑を求める権利がない。これは自由権規約第6条4項に違反している。

アムネスティは個々の未成年時犯罪者について緊急行動の要請を出した。各ケースの詳細については下記を参照。

ベフヌード・ショジャイー (UA 114/08, MDE 13/065/2008, 8 May 2008) -
http://www.amnesty.org/en/library/asset/MDE13/066/2008/en/df156937-1dd3-11dd-a442-edc80cf9d3ed/mde130662008eng.html (英文)

サイード・ジャジー (UA 08/08, MDE 13/070/2008, 21 May 2008) -
http://www.amnesty.org/en/library/asset/MDE13/070/2008/en/bbf7623a-27f7-11dd-b897-2fa493994d1b/mde130702008eng.html (英文)

モハマド・フェダーイ(UA 146/08, MDE13/074/2008, 30 May) -
http://www.amnesty.org/en/library/asset/MDE13/074/2008/en/84c50240-2e5e-11dd-a024-1d23853b0ef1/mde130742008eng.html (英文)


イランにおける未成年時犯罪者の処刑については、下記を参照。

Iran: The last executioner of children (MDE 13/059/2007, June 2007),
http://web.amnesty.org/library/index/engmde130592007 (英文)

アムネスティ発表国際ニュース
2008年6月11日

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