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トルコ:庇護を求めて

2009年4月22日
国・地域:トルコ
トピック:難民と移民
アムネスティ・インターナショナルは本日発表した報告書において、トルコ当局が国際的な保護を与えることを怠っているため、庇護を求めてトルコの国境にたどり着いた人びとが日常的に命の危険にさらされていると述べた。

報告書「行き場を失くして:トルコで保護を拒否された難民」では、ほとんどが本国での迫害から逃れてきた人びとが、トルコにおいて、その領域にたどり着いた途端に直面する障害について取り上げている。

「トルコにたどり着こうとする人びとがあらかじめリスクを取る覚悟を決めていることが、彼らの絶望を物語っている。しかし、トルコはダブルスタンダードを維持し、彼らを難民と認定することを拒んでいる」と、アムネスティ・インターナショナルのトルコ専門家であるアンドリュー・ガードナーは語った。

トルコは、難民条約の署名国でありながら、事実上欧州評議会以外の国の出身者を難民として認めない唯一の国である。その結果、国際的な保護を必要としていながら保護を受けられない人びとの数が増えている。トルコでは、国連の難民機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が、難民の地位を決定する任務を引き受け、 また、第三国で難民として認定された人びとの一部の再定住を促進している。

公式なデータによれば、UNHCRが新たに受けたヨーロッパ以外の国からの庇護申請は2006年には4,550件であったが、2008年にはその数が12,980件に増加した。そのほとんどは、イラン、イラク、アフガニスタンとソマリア出身者である。一方で、確かな数字は不明だが、さらに数千の人びとがトルコにおいて非正規のかたちで滞在しているとみられる。

トルコは国際法の下に負う義務に違反しているため、トルコの庇護希望者は、医療、適切な住居や就労へのアクセスを得るために、厳しい制約に直面している。

報告書で取り上げている事例では、トルコ政府が深刻な人権侵害を受ける危険のある国への強制送還を繰り返しており、国際法を無視していることが実証されている。

2008年4月、アムネスティは、バグダッドから逃れてきたイラク人家族がトルコ南部で逮捕されたという情報を得た。しかし、警察官らは家族が収容所にいることを認めず、UNHCRがこの家族のために庇護申請を行うことを求めたにも関わらずその機会を与えなかった。この家族は、命の危険があるにも関わらず、イラクに強制送還された。

「トルコ当局は、庇護希望者がトルコに入国しようとする時点から、常に彼らの権利を侵害している。庇護申請の審査中も、難民認定を受けた後も権利侵害は続く」と、アンドリュー・ガードナーは語った。

庇護希望者は、十分な食事も、収容の正当性も明らかにされないままに、劣悪な環境下で収容を延長されることが多い。彼らは、なんら適切な法的手続きもなく追放され、生命の危険にさらされる国に戻される可能性がある。

あるアフガニスタン人は、トルコ西部において警察に留置されている間に受けた扱いについて、アムネスティに語った。「私たちが警察にお金を渡さなければ、殴られる。警察は、私たちをアフガニスタンに送り返すために、私たちのお金を使った」

2008年4月、イラク当局が自国内に戻ることを拒否したため、トルコとイラクを隔てるチグリス川を泳いで渡ることを強いられた18人の集団のうちの4人が溺死した。

2008年9月には、15人の子どもを含む24人のウズベキスタン人難民が、トルコの治安当局によってイラン領内へ強制的に送られた。送還の際に、数人が殴られ、女性や少女は強かんの脅しを受けたという。この一行はイランで匿名のグループに人質に取られ、殺害の脅迫を受けた。5,000ドルの身代金を払って解放された後、非正規のかたちでトルコに戻った。10月、その一行は再びイランに送還された。人権活動家の情報によると、イラン当局に入国を拒否された後、一行は国境近くの山間部の高地に住んでいたが、子どもたちは飢えに直面していたという。

アムネスティは、トルコ当局に対して、公正な国内における庇護手続きの法制化と実施を求めている。これにより、国際的な保護を必要とするすべての人が認知され、保護を与えられ、庇護希望者および難民の権利の十分な尊重が確保されることになる。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年4月22日

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