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サウジアラビア:精神疾患の疑いのあるインドネシア女性に死刑執行

2015年4月20日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:サウジアラビア
トピック:死刑廃止

4月14日、精神疾患の疑いのあるインドネシア女性の死刑が執行された。これは、昨今サウジアラビアで急増を見せている国家殺人の、最近の一例に過ぎない。

サウジアラビア国営メディアによると14日の朝、シティ・ザイナブ・ビンティ・ルパさんが処刑された。移住家事労働者であった彼女は雇用主の女性を殺害したとして、1999年に死刑判決を受けた。「自供」に基づくものだった。ルパさんは、その前年に雇われて以来、雇用主から虐待されていたという。

当局は、家族が被告を赦免するか、報復として処刑を望むかを選択するよう、被害者の一番下の子どもが成人に達するまで執行を見合わせていた。そのために15年以上の歳月がかかった。

シティ・ザイナブさんには、精神疾患の疑いがあった。その被告に死刑を適用するのは、人間性の欠如を思わせる。このことは世界的な非難を浴びた。サウジアラビアはこれを機会に死刑に関する態度を改めるべきである。

国連決議では、いかなる状態でも精神疾患を患う人に死刑判決を下したり、執行しないよう各国に求めている。

情報筋によると1999年11月、シティ・ザイナブさんは、虐待を受けたため、その雇用主を18回刺したことを認めた。逮捕前、ザイナブさんは雇用主とその息子からむごい仕打ちを受けているという内容の手紙を2通出している。

彼女には法的代理人を一切たてられておらず、警察の尋問で「自白」した時も、領事館の職員が立ち会っていなかった。また、警察は尋問当時、彼女に精神疾患があるのではないかと考えていたという。

インドネシア政府は、サウジアラビア当局が処刑前にシティ・ザイナブさんの家族に通知をしなかったことに対し抗議の声明を出した。

アムネスティ・インターナショナルは今月上旬、2014年の世界の死刑状況を報告したが、サウジアラビアは死刑執行数において、前年に引き続き世界で上位5カ国に入った。今年も現在までに少なくとも60人が処刑されている。年間で90人だった昨年を上回る勢いだ。

処刑数の急増にいかなる背景があるにせよ、国際社会は非難を表明すべきである。当局は、死刑の乱用をやめ、執行の一時停止を導入すべきである。

アムネスティ国際ニュース
2015年4月14日

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